2019年10月29日から31日まで、UAEドバイで開催されている第24回世界神経学会(WCN2019)に参加してきました。ドバイはUAEの7つの首長国のひとつで、以前は産油していましたが、現在は石油の産出はなく、観光で都市を盛り上げています。世界一の高さの建物、世界一の広さのモール、世界一の人工島・・・、世界一がたくさんある都市です。

学会場は、World Trade Centreでした。この建物はドバイの高層ビル街の中で最も初め(40年前)に建築されたもので、ドバイ近代化の象徴のような建物です。会場近くに行きますと、下記のような電光掲示板が見え、気持ちが盛り上がります。

学会では、最新医学の発表もあれば、教育コースもあり、内容は非常に盛沢山でした。世界の研究者と触れ合う機会は、自分のモチベーションを上げる良い機会と改めて感じました。

31日は、自分の発表です。演題は「Subjective and objective neurological findings induced by low-dose arsenic contaminated drinking water in Myanmar」で、ミャンマーの先生方との共同研究です。31日は最終日で席は半分も埋まっていませんでしたが、ヒ素汚染への関心は日本よりも高い国が多く、多くの質問をいただきました。世界の研究者に、自分の研究に興味を持っていただけたのはとても嬉しかったです。

本日(11月4日)は、on call当番につき、1週間ぶりに病棟で患者さんを診てまわりました。ドバイで討論した彼らも、母国で彼らの患者さんと触れ合っているのだろうな、と考えたりもします。帰りの飛行機の乾燥と、強行日程が災いし、少し風邪をひいてしまいました。

皆様、秋の風邪にはご用心ください。

望月仁志