当講座の魏峻洸助教が、第29回(2024年度) 日本血栓止血学会 学術奨励賞 を受賞しました。
癌関連血栓症の病理病態解析を行った研究 (ATVB 2023)が評価されました
45歳以下の日本血栓止血学会会員で、血栓止血学の分野で学問の進歩に寄与する顕著な業績をあげた研究者に授与されるもので、1994年から続く伝統ある賞です。(血栓止血学会webサイト)
当講座では、5人目の受賞となります。
2024年6月に行われる第46回日本血栓止血学会学術集会で、受賞講演が行われます。
PTX3と動脈硬化の関係を明らかとした原著論文が公開されました
2023年の業績を掲載しました
当講座の2023年の業績をWorksに掲載いたしました。
第69回日本病理学会秋期総会で発表しました
2023年11月9日 (木), 10日 (金)に、久留米で行われた69回日本病理学会秋期特別総会で、以下のように発表、教育講演、オーガナイザーを行いました。
・ポスターセッション
発表者:盛口 淸香
「Trisomy 8陽性骨髄異形成症候群に合併したBehcet病類似腸疾患の一例」
・コンパニオンミーティング(第14回妊産婦死亡症例病理カンファレンス)
オーガナイザー:阿萬 紫
教育講演:山下 篤「羊水塞栓症:病理所見から病態の再考」
堀内さんが同窓会優秀賞を受賞しました!
研究室配属の医学生が発表を行いました!
症例報告:ITP患者に合併した遅発性ステント血栓症
循環器内科, 島津先生らによる、免疫性血小板減少症(ITP)患者に合併した遅発性ステント血栓症の症例報告が、JACC: Case report に発表されました。当講座の魏助教、山下教授が共著となり、ステント血栓の病理組織学的解析を行いました。
ITPでは血小板が著明に減少しますが、一方で血栓症のリスクが高い病態も示唆されており、その機序は未だ不明です。本症例は、OCT、ならびに吸引血栓の詳細な病理組織像が提示された、貴重な症例報告と考えられます。
以下のリンクよりダウンロードいただけます(Open Access)
Shimazu H, Matsuura Y, Moribayashi K, Moribayashi K, Gi T, Suiko Y, Tanaka H, Komaki S, Ishikawa T, Yamashita A, and Kaikita K. Very Late Stent Thrombosis Complicating Immune Thrombocytopenia. J Am Coll Cardiol Case Rep. 2023 Oct, 24, published online.
https://doi.org/10.1016/j.jaccas.2023.102017
留学生向けに研究発表会を開催しました
2023年7月25日に、温州大学医学部からの留学生、当医学部学生を招いて、当病理学講座の研究発表会を行いました。初の試みでしたが、英語での活発な議論を行うことができました。関係された皆様、ありがとうございました。
1. Arterial choline level reflects macrophage contents in rabbit and upregulation of
choline transporter like-1 in human coronary vulnerable plaques.
Eriko Nakamura, MD, PhD.
2. Presence of intrathrombus cancer cells as vascular wall invasion and cell cluster
patterns in human cancer-associated venous thromboembolism.
Toshihiro Gi, MD, PhD.
3. Factor XI localization in human deep venous thrombus and function of activated
factor XI on mural thrombus formation under low-shear condition.
Nobuyiki Oguri, MD.
4. Massive platelet-rich thrombus formation in small pulmonary vessels in
amniotic fluid embolism.
Atsushi Yamashita, MD, PhD.
症例報告:ウェスエルマン肺吸症に伴う肺壊死性肉芽腫病変
前川研究員らは、ウェステルマン肺吸虫症に伴う肺壊死性肉芽腫性病変を報告しました。典型的な虫体の肉眼像、組織像を提示し、DNAシークエンスを用いて種の同定を行っており、貴重な典型例報告と考えられます。
以下のリンクよりご覧いただけます。
Maekawa K, Nagayasu E, Hata Y, Hanamure F, Maruyama H, Yamashita A. Paragonimus westermani preadult fluke in a pulmonary necrotizing granulomatous lesion: A case associated with eating soy sauce-marinated raw freshwater crab, “gejang”. Pathol Int. 2023 Jul 26. doi: 10.1111/pin.13352.
日本動脈硬化学会(JAS2023)で研究発表
日本動脈硬化学会(宇都宮、2023年7月8, 9日)で研究発表を行いました。
・中村 恵理子「動脈硬化プラークの不安定化における代謝物コリンとその細胞内輸送タンパクの関与」(ポスターセッション)
山下教授が、シンポジウム「血液凝固XI因子:その機能と阻害薬の最新知見」において、座長を務められ、同セッションにおいて口演されました。
・山下 篤「血液凝固XI因子の止血や血栓形成における機能」(シンポジウム)