中村医師(大学院博士課程)の論文がPLOS ONEに掲載されました。

当研究室の大学院博士課程中村医師の論文が、2023年2月17日号のPLOS ONEに掲載されました。動脈硬化巣(プラーク)に存在する細胞の代謝とプラークの不安定化に関する内容です。
中村らは、ウサギ動脈硬化モデル、ヒト冠動脈の組織標本、末梢血単核球由来マクロファージを用いて、動脈硬化血管のコリン含有量が多いこと、冠動脈不安定病変のマクロファージでコリン輸送体が高発現していること、細胞内コリンやコリン輸送体の発現に影響する因子は何か、を明らかにしました。

本論文はOpen accessとなっています。こちらのリンクからご覧ください。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0281730

魏助教らの研究論文 Top Cited Articleに

魏助教らの研究論文が、Pathology International のTop Cited article 2021-2022 に選出されました。卵巣癌症例に対し、臨床病理学的解析を行い、卵巣癌の組織因子発現が静脈血栓塞栓症の発症に関わること、腫瘍内リンパ球浸潤の程度が組織因子発現と相関することを明らかとした研究内容です。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pin.13074

日本病理学会学術研究賞の総説 Pathology Internationalに掲載

山下篤教授の総説が2023年1月4日にPathology Internationalオンライン掲載されました。病理学会学術研究賞(A演説、2021年、岡山)での講演「血栓症の発症に繋がる血栓の発生および成長機序の解明」に関するものです。
Open accessですので、https://doi.org/10.1111/pin.13305からどなたでもご覧いただけます。

 

魏の論文がATVB・Editor’s pickに選ばれ、Editorial commentとともに掲載されました。

魏助教らは癌関連静脈血栓塞栓症の剖検例を病理学的に検討し、血栓内には癌細胞が存在することを明らかとしました。それに加えて、それらの細胞が血栓関連因子(組織因子、ポドプラニン等)を発現していることを証明した論文が、ATVBの2023年1月号に掲載されることが決まりました。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318463

これまで担癌患者の血栓を病理組織学的に検討した報告はほとんどなく、多数症例で癌細胞の有無・血栓の組成を解析した点が評価され、Editor’s pickとして取り上げられました。Editorial Commentはこちら⇨https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318715

 
Graphical abstract (論文はOpen accessですので、上のリンクからご一読ください)

医学科3年生4名が研究室配属

医学科3年生の学生4名が、10月から11月にかけて5週間、当教室で現在進行中の研究に参加してくれました。組織の切り出し、固定、パラフィン包埋から始まる標本作成や、組織化学染色や免疫染色、顕微鏡を使った組織形態学的解析、収集したデータの統計学的解析まで盛りだくさんの内容でした。最後は学内の報告会で立派に発表できました。短い期間でしたが、研究室での経験が、これから活躍していく上での礎となることと思います。

山下教授就任

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2022年9月1日付で、山下篤教授が就任致しました。
御関係のみなさまからはお花やお祝いを頂き、誠にありがとうございました。
今後とも当教室をよろしくお願い申し上げます。

第44回日本血栓止血学会学術集会

2022年6月23日から25日、仙台市で行われた学術集会に参加しました。
今年3月まで当教室の教授を務められた浅田祐士郎先生が岡本賞Shosuke Awardを受賞されました。
当教室助教の前川和也が優秀ポスター賞を受賞しました。