当講座 大栗先生らの、DVT患者より吸引された静脈血栓を用いた研究成果が、Thrombosis Research に掲載されました。
本研究では、静脈血栓は経時的な変化とともに、反復性に新鮮血栓が形成されていること、血栓の線維芽細胞にFibroblast activation protein α (FAP)が発現していることを明らかとしました。
従来、FAPは癌周囲間質に発現することは知られていましたが、静脈血栓にFAPが発現していることを、病理組織学的に世界で初めて明らかとした研究成果です。
今後、静脈血栓の器質化過程における役割や、Imaging の標的としての研究・診断応用が期待されます。
(Open access であり、以下のリンクからご覧いただけます)
Oguri N, Gi T, Nakamura E, Furukoji E, Goto H, Maekawa K, Tsuji AB, Nishii R, Aman M, Moriguchi-Goto S, Sakae T, Azuma M, Yamashita A.
Expression of fibroblast activation protein-α in human deep vein thrombosis.
Thromb Res. 2024 Jun 25;241:109075. doi: 10.1016/j.thromres.2024.109075. Epub ahead of print.