魏助教らの研究論文 Top Cited Articleに

魏助教らの研究論文が、Pathology International のTop Cited article 2021-2022 に選出されました。卵巣癌症例に対し、臨床病理学的解析を行い、卵巣癌の組織因子発現が静脈血栓塞栓症の発症に関わること、腫瘍内リンパ球浸潤の程度が組織因子発現と相関することを明らかとした研究内容です。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pin.13074

日本病理学会学術研究賞の総説 Pathology Internationalに掲載

山下篤教授の総説が2023年1月4日にPathology Internationalオンライン掲載されました。病理学会学術研究賞(A演説、2021年、岡山)での講演「血栓症の発症に繋がる血栓の発生および成長機序の解明」に関するものです。
Open accessですので、https://doi.org/10.1111/pin.13305からどなたでもご覧いただけます。

 

魏の論文がATVB・Editor’s pickに選ばれ、Editorial commentとともに掲載されました。

魏助教らは癌関連静脈血栓塞栓症の剖検例を病理学的に検討し、血栓内には癌細胞が存在することを明らかとしました。それに加えて、それらの細胞が血栓関連因子(組織因子、ポドプラニン等)を発現していることを証明した論文が、米国心臓協会(AHA)の発行する Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology 誌の2023年1月号に掲載されることが決まりました。

Gi T, Kuwahara A, Yamashita A, Matsuda S, Maekawa K, Moriguchi-Goto S, Sato Y, Asada Y. Histopathological Features of Cancer-Associated Venous Thromboembolism: Presence of Intrathrombus Cancer Cells and Prothrombotic Factors. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2023 Jan;43(1):146-159.
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318463

これまで担癌患者の血栓を病理組織学的に検討した報告はほとんどなく、多数症例で癌細胞の有無・血栓の組成を解析した点が評価され、Editor’s pickとして取り上げられました。Editorial Commentはこちら⇨https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318715

 
Graphical abstract (論文はOpen accessですので、上のリンクからご一読ください)

医学科3年生4名が研究室配属

医学科3年生の学生4名が、10月から11月にかけて5週間、当教室で現在進行中の研究に参加してくれました。組織の切り出し、固定、パラフィン包埋から始まる標本作成や、組織化学染色や免疫染色、顕微鏡を使った組織形態学的解析、収集したデータの統計学的解析まで盛りだくさんの内容でした。最後は学内の報告会で立派に発表できました。短い期間でしたが、研究室での経験が、これから活躍していく上での礎となることと思います。

山下教授就任

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2022年9月1日付で、山下篤教授が就任致しました。
御関係のみなさまからはお花やお祝いを頂き、誠にありがとうございました。
今後とも当教室をよろしくお願い申し上げます。

第44回日本血栓止血学会学術集会

2022年6月23日から25日、仙台市で行われた学術集会に参加しました。
今年3月まで当教室の教授を務められた浅田祐士郎先生が岡本賞Shosuke Awardを受賞されました。
当教室助教の前川和也が優秀ポスター賞を受賞しました。

浅田教授が退官されました

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令和4年3月31日付をもって、浅田祐士郎先生が定年退官されました。浅田先生は1982年に宮崎医科大学医学部医学科を卒業され、宮崎医科大学から宮崎大学医学部への変遷を経て40年間の勤務を全うされました。また、2000年から退官されるまでの21年間は教授を務められました。先代教授の住吉昭信先生の代からの血管病理の研究をさらに深く、広く発展させ、次の世代に引き継いで下さいました。退職後は宮崎市郡医師会病院に移られ、変わらぬ温かい目で当教室を見守ってくださることと思います。