昨日は内科をローテ―ト中の研修医の先生を対象とした勉強会を担当させていただきました。非常に楽しい一時でしたが、自分の当科での研修はどんなものだったかなとふと考えてみました。

 

私が宮崎大学の脳神経内科をローテーションしたのは、研修医2年目の11月と12月でした。今の学生さん達から「神経は難しい」「神経はよく分からない」とよく聞きますが、私も学生時代はそんな神経が苦手な一人でした。研修で神経内科を選択したのも、基本的な神経学的診察は医師にとって必要なのでとりあえずという理由からでした。

 

当時、私が宮崎大学神経内科をローテーションした時は今以上に神経内科医師は少なかったのですが、今と一緒でみなさんとても仲が良くすごく良い雰囲気の中で多くの症例を担当させていただきました。患者さんともじっくり接することができ、医師としても非常に成長することができた時期でした。そんな中、わからないことが多い神経内科でしたが、神経の解剖と生理、その結果の症候を教えていただき、神経が人体で一番美しいロジックで構成された臓器だと痛感しました。苦手が好きに変わっていく瞬間でした。地図の地名を覚えてしまえば(これが苦手だったんですが)、後は論理的思考によって目的地を目指すところが素敵だなと思いました。最後に、Neurologistを目指す決め手となったのは、先輩医師の「神経内科は一生飽きることはない」という言葉でした。

 

研修医の先生も先輩医師の何気ない言葉が心に響くことがあるかもしれません。その言葉を大切にして、明日からも頑張って行きましょう!

 

そんな宮大脳神経内科と私にとって特別な11月と12月にローテーションされた先生方へ、先生達の一番身近にいた宮本先生と金丸先生から贈る言葉をいただきました。

 

山本先生

1年目研修医とは思えないほどの堅実で安定した仕事ぶりでとても頼もしかったです。カルテ記載も分かりやすく丁寧でした。長崎大学出身とのことで、もう少し長崎のお話もしたかったですね!

 

吉満先生

最初に受け持った患者さんが、まさかの学生の時に一緒に診察した方だったようでびっくりしました。不思議なつながりがあるものですね。難しい症例にも果敢に取り組んでこの1ヶ月で神経診察もとても上手になりました。

お二人とも楽しそうに仕事に取り組んでくれて、こちらも楽しい気分になりました。ありがとうございました!

 

林先生

患者さんの神経所見を経時的に細かく評価して、分かり易くカルテにまとめてくれていました。おかげですごく助かりました。観察力も鋭く、脳神経内科向きだと思います!

長友先生

手技が得意な長友先生。率先して様々な症例を経験してもらいました。なかなか1ヶ月では経験しきれないかもしれませんが、脳神経内科にも腰椎穿刺や筋生検、電気生理検査などさまざまな手技があります。来年も是非お待ちしています!

 

 

 

2017年1月福岡にて~落ち着いたらまた