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桂木教授の部屋

2025年度、新入医局員4名を迎えました。

2025年4月1日、宮崎大学産婦人科には4名の新入の医局員が入局されました。

若い力に引っ張られて、私たちも今日からの医療に楽しく頑張って参ります。若い吸収力のある若者には気持ちの新鮮さは及びませんが、私達産婦人科のスタッフも新たな1年のスタートを、新入医局員の皆様の希望にあふれた朝のメッセージを聞いてスタートしました。

新入医局員4名から、希望にあふれた、産婦人科に入局した思いの発表がありました。どの方も産婦人科に入局にあたり、その夢と希望を語って頂きました。宮崎大学に入学された時から、産婦人科を目指していた方、研修医時代に入局を決められた方、それぞれのご発表でした。

3月31日から産婦人科を回ってきたクリクラⅠ新5年生6名、クリクラⅡの新6年生3名も自分達の2年後、3年後の先輩の姿を見て、熱いまなざしでご挨拶を聞き、割れんばかりの拍手を送っていました。どの学生も希望に満ちた目で見ていたのが印象的です。

専攻医1年目の先生方は、それぞれの思いを持って産婦人科に入局されたと思います。私達産婦人科の幹部は医局として目指している事が大まかに3つあります。一つ目は楽しい雰囲気の中で診療を行う事です。楽しく指導し、そして学ぶ事は積極的な学びに繫がります。記憶に残る実力をしっかり付けるためにも重要な事と考えています。二つ目は継続した診療を続ける事です。小学校、中学校から勉強を積み重ねた難関の医学部受験、6年間の医学部教育、2年間の研修医時代、を経て10数年の思いと願いを込めて、専門の医療職に今就いた事と思っております。その思いを最大限に暖かくくみ取り、私達は尊厳の気持ちで皆様と接しています。男性、女性共に、40代、50代、そして60代と医療人として長く診療を行う事ができる医師を育てて行きます。三つ目は一つ目、二つ目と関連しますが、宮崎県の地域社会へ貢献できる医師を育てる事です。その中で、内科、外科医師を始めとする他科との診療連携が益々重要になってきます。

少子高齢化の中で、妊娠高血圧症候群、癒着胎盤、体外受精による妊娠率の増加、低出生体重児の増加など、周産期・生殖医療の抱える問題は大きなものがあります。一方で精神科合併妊娠、妊産婦の自殺、糖尿病合併妊娠、膠原病合併妊娠など他科との診療連携が益々、重要な課題になってきます。

長くなりましたが、年度始まりに際して、新入医教員を迎えての抱負と2025年から2030年頃を見据えた産婦人科診療への抱負を述べさせて頂きました。