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桂木教授の部屋

ラグビー部医学生紹介・9月前半に大学病院産婦人科で臨床実習を行った3名

宮崎大学の医学部生は4年生の宮崎大学医学部の清花祭(今年は11月15-16日)が終了後に病院での臨床実習が開始されます。2025年9月1日~9月12日はラグビー部所属の医学生が3名(5年生2名、6年生1名)産婦人科を回って熱心に実習にとりくみました。<私も学生時代ラグビー部でした> その中の1名が山口賢士君です。宮崎大学医学部ラグビー部は九州・山口医学生体育大会で3連覇し、今年の西日本医科学生総合体育大会でも優勝を果たし、破竹の勢いがあります。そこで今回は文武両道を実践している山口賢士君(5年)、眞木諒太君(6年)に寄稿してもらいました。

まずは山口賢士君です。

皆さま初めまして。宮崎大学医学部5年の山口賢士です。私はラグビー部に所属しており、ポジションはスタンドオフとフルバックです。今回、ラグビー部の大先輩である桂木先生のブログに載せていただけるとのことで大変光栄に思っております。

熱く宮医ラグビー部について語ってしまいました。すみません。

まずは、いつもご支援くださっているOB・OGの皆様にこの場をお借りして感謝いたします。

私は5歳からラグビーを始めて今年で19年目になります。私自身こんなに長くラグビーを続けることになるとは思っていませんでした。長くラグビーをやってきましたが、大学でのラグビーが最も楽しく、やりがいを感じながらプレーしています。19年目ともなると自身の成長は実感しづらくなってきました。そんな私でもやりがいを持っていられるのは、熱い仲間達と一緒にラグビーをプレーすることができているからだと思います。

今年、チームで目標としてきた西医体優勝を遂に成し遂げることができました。最初から強かったわけではありません。入部した年は一回も試合に勝つことができませんでした。そこから、どうしたら勝てるのか全員で考えながら練習に励んできました。筋トレや走り込みなどきついこともやってきました。しかし、きつい練習はどのチームもやっていると思います。そんな中でも優勝することができたのは、西日本で一番チーム力が高かったからだと思います。練習で上手くいかないときもたくさんありましたが、学年関係なく、意見をぶつけ合いました。医学部ということもあり、未経験者も多くいる中で、未経験者だからできなくて当然ではなく、どうしてできなかったのか、どうすればできるようになるのか、練習で上手くいかなかったら全体練習以外で練習するという意識が全員にあったと思います。「松岡塾」というのが不定期で開催されています。これは、全体練習ではできない基礎練習を重点的にやるために有志で集まるものです。こういった自主的な取り組みが積み重なって勝てるようになったと感じています。また、優勝できたのはプレーヤーだけでなくマネージャーのみんなのおかげです。プレーヤーが練習、試合に集中できるように様々なサポートをしてくれました。試合中の応援は宮医が一番大きかったです。プレーヤー、マネージャーの全員が自分の役割を果たしたからこそ、チームスポーツであるラグビーで優勝できたと思います。

ラグビーについてはこれくらいにして、医学生として綴っていきます。宮崎に来て5年が経ちますが宮崎は本当に良いところだと思います。色んな場所で多くの人が気さくに話しかけてくれたり、仲良くなったらすぐ一緒に飲みに行けたりするのは宮崎ならではの魅力だと感じています。また、宮崎大学の先生方は学生の話に耳を傾け、常に学生のことを考えてくださっています。臨床実習に出て、さらに先生方が学生想いだと感じるようになりました。医療者として未熟な私たちにも嫌な顔せず進んで教えてくださり、チームの一員として接してくださるので、自覚を持って実習に臨むことができています。

最後に、学生生活ラストイヤーの目標を書かせていただきます。ラグビーでは、西医体二連覇に加えて、強い宮医であり続けるための文化を創りたいと考えています。また、個人的には筋トレの集大成としてボディビルの大会にも出場するので注目してもらえると嬉しいです。                      宮崎大学医学部医学科5年 山口賢士

次に6年生眞木諒太君です。

宮崎大学医学部医学科6年の眞木諒太です。宮崎といえば「南国で一年中暖かく住みやすい場所」というのが、私が来る前に抱いていた印象でした。実際に受験で宮崎を訪れたのは12月でしたが、半袖しか持ってこなかったために震えながら試験を受けたことを覚えています。しかしその印象は大きく外れていたわけではなく、豊かな自然、美味しい食事、そして気さくな同期や後輩、頼もしい先輩方や先生方に囲まれ、ここまで医学部生活を歩んでくることができました。 

そんな宮崎で過ごした学生生活の中心の一つが、ラグビー部でした。今年は九州・山口医科学生体育大会三連覇、西医体では初優勝を果たすことができました。私にとっては、6年生としてどのように後輩を導くかを模索したシーズンでもありました。現在52名の大所帯となった部も、私が入部した当初は22名の小さなチームで、先輩に一対一で丁寧に指導いただけたことが大きな糧となっています。その経験を踏まえ、今度は自分が後輩に学んだことを伝え、優勝を次世代につなげることを意識しました。最近では後輩が自主的に「伊達塾」と名付けて練習を重ねるなど、部の成長を肌で感じており、今後がとても楽しみです。

 ラグビーを通じて学んだことは数えきれません。競技の面白さや戦術的な奥深さももちろんですが、やはり大きかったのは「人との繋がり」だと思います。一緒に苦しい練習を乗り越え、試合で喜びや悔しさを分かち合った仲間との絆は一生の財産です。また、対戦相手やOBの方々との交流、さらには初対面の人とも「ラグビーやってます」という一言で繋がれる、不思議な関係性があります。そうした繋がりの広がりが、私にとってラグビーをやっていて本当に良かったと思える一番の理由です。 

現在は来年2月の国家試験に向けて日々勉強に励んでいます。試験を乗り越えた後は、初期臨床研修医として医師としての第一歩を踏み出す予定です。ラグビーを通じて培った仲間との絆や学び、そして宮崎で育んだ人との温かい関わりを胸に、これからも精進してまいります。
宮崎大学医学部医学科6年 眞木諒太