魏の論文がATVB・Editor’s pickに選ばれ、Editorial commentとともに掲載されました。

魏助教らは癌関連静脈血栓塞栓症の剖検例を病理学的に検討し、血栓内には癌細胞が存在することを明らかとしました。それに加えて、それらの細胞が血栓関連因子(組織因子、ポドプラニン等)を発現していることを証明した論文が、米国心臓協会(AHA)の発行する Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology 誌の2023年1月号に掲載されることが決まりました。

Gi T, Kuwahara A, Yamashita A, Matsuda S, Maekawa K, Moriguchi-Goto S, Sato Y, Asada Y. Histopathological Features of Cancer-Associated Venous Thromboembolism: Presence of Intrathrombus Cancer Cells and Prothrombotic Factors. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2023 Jan;43(1):146-159.
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318463

これまで担癌患者の血栓を病理組織学的に検討した報告はほとんどなく、多数症例で癌細胞の有無・血栓の組成を解析した点が評価され、Editor’s pickとして取り上げられました。Editorial Commentはこちら⇨https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ATVBAHA.122.318715

 
Graphical abstract (論文はOpen accessですので、上のリンクからご一読ください)

医学科3年生4名が研究室配属

医学科3年生の学生4名が、10月から11月にかけて5週間、当教室で現在進行中の研究に参加してくれました。組織の切り出し、固定、パラフィン包埋から始まる標本作成や、組織化学染色や免疫染色、顕微鏡を使った組織形態学的解析、収集したデータの統計学的解析まで盛りだくさんの内容でした。最後は学内の報告会で立派に発表できました。短い期間でしたが、研究室での経験が、これから活躍していく上での礎となることと思います。