看護師長 嶋元和子
2階東病棟は,整形外科46床,放射線科1床,共通病床1床,合計48床の病棟です。今回は,整形外科病棟の患者さんの看護についてご紹介します。整形外科病棟には,運動器(関節,骨,筋肉,腱,靱帯や神経)疾患や外傷の患者さんが多く入院されています。入院生活を送る上で,日常生活動作(ADL)の援助を必要とされる患者さんが殆どであるため,外来看護師や理学療法士、作業療法士など多職種と連携し,患者さん個々の情報を共有しながら,患者さんのニーズに合わせた看護ケアを行っています。また,担当看護師が患者さんやご家族と面談し,入院生活や退院後の生活における心配事等の確認を行っています。
入院生活において,ベッド上で寝返りができない患者さん,ご自分でトイレに移動することができない患者さん,看護師を呼びたい時に指や手を使ってナースコールを押すことができない患者さんなど様々な状況の方がいらっしゃいます。そのため,私たちは以下の“2つ”について特に力を入れて取り組んでいます。一つ目は,私たち看護師は,いつでも,『ナースコールが鳴る前に患者さんの傍へ』をモットーに,ベッドサイドでケアの充実に努めています。二つ目は,患者さんが病状や状況に合わせてナースコールを押せるようにベッドサイド環境を整え,安全な療養環境を提供することです。
近年,高齢で合併症を持ちながら,手術を受ける患者さんが多くなっています。そのため,担当看護師が中心となり,入院時から医師やソーシャルワーカー,患者支援センターや緩和ケアチームなど多職種と連携してケアの充実を図り,患者さんが安心して療養生活を送れるように,そしてまた,大学病院での治療が終了し,安心して次の施設へ転院されたり,ご自宅に退院できるように支援を行っています。
看護師は,24時間365日患者さんのベッドサイドにいるため,チーム全員で患者さんの術後や状況の変化に迅速に対応できるように,看護体制を見直し,看護ケアに必要な用具の工夫にも取り組んでいます。
患者支援センターのスタッフや主治医との合同カンファレンスの様子 |
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