2018年度の研究テーマ一覧
がん性疼痛に対する強オピオイド鎮痛薬投与量の要因解析
公示文書
宮崎大学医学部附属病院薬剤部では、下記の臨床研究を実施しています。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を承りますようお願い申し上げます。
研究の概要 | オピオイド鎮痛薬の適用については、患者ごとに適切な量を決定することが重要です。その際、非オピオイド鎮痛薬や弱オピオイドはある程度の量以上、投与量を増やしても鎮痛効果が頭打ちになるとされる一方で、強オピオイドは標準投与量がないとされています。強オピオイドの適切な投与量を決定するためには患者個別の要因が寄与すると考えられるため、その要因を明らかにすることを目的に後ろ向きコホート研究を計画しました。 |
目的 | 本研究は、強オピオイド鎮痛薬の適切な投与量を決定するための患者個別の要因を明らかにすることが目的です。なお、この研究は、緩和薬学の分野における新たな知見を得ることを目的とする学術研究活動として実施されます。 |
研究実施予定期間 | この研究は、倫理委員会承認後から2019年3月まで行われます。 |
対象者 | 2016年1月から2017年10月に本院に入院され、がん性疼痛治療をうけた患者が対象となります。 |
方法 | 対象となる方のカルテ情報から、強オピオイド最高投与量、年齢、性別、病期分水、体表面積、BMI、CRP、AST、ALT、T-bil、Scr、Ccrを利用させていただき、これらの情報をもとに、強オピオイド鎮痛薬の投与量を決定するための患者個別の要因を検討します。 |
費用負担 | この研究を行うにあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。 |
利益及び不利益 | この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。 |
個人情報の保護 | 研究にあたっては、対象となる方の個人情報を容易に同定できないように、数字や記号などに置き換え、「匿名化された試料・情報(どの研究対象者の試料・情報であるかが直ちに判別できないよう、加工又は管理されたものに限る)」として使用いたします。 |
研究に関する情報開示について | ご希望があれば、研究計画および研究方法についての資料を閲覧することができます。ご希望がある場合は、下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。ただし、研究の独創性確保に支障のない範囲内で情報開示を行います。 |
研究資金および利益相反について | 本研究に関する経費は、実施責任者が所属する診療科の研究費で賄われます。この研究の実施責任者と分担研究者は本研究に関わる企業および団体等からの経済的な利益の提供は受けていないため、利益相反注1)はありません。
注1)臨床研究における利益相反とは、研究者が当該臨床研究に関わる企業および団体等から経済的な利益(謝金、研究費、株式等)の提供を受け、その利益の存在により臨床研究の結果に影響を及ぼす可能性がある状況のことをいいます。 |
研究成果の公表 | この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。 |
参加拒否したい場合 | この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。しかしながら、データ解析後、もしくは学会等で発表後は途中辞退することができない場合もあります。 |
疑問、質問あるいは苦情があった場合の連絡先 | この研究に関して疑問、質問あるいは苦情があった場合は下記連絡先へ連絡をお願い致します。 |
問い合わせ先 | 宮崎大学医学部附属病院薬剤部 薬剤師 畑中 真理 電話:0985-85-1512 FAX:0985-84-3361 |
主な研究者: 畑中 真理