平成27年4月から講座としては大講座になりましたが、診療科は細分化され、我々は呼吸器・乳腺外科としてスタートしています。
呼吸器外科
宮崎大学呼吸器外科のホームページこちら→ からご覧下さい。
乳腺外科
講師で病院教授の冨永洋平(昭和63年卒)を中心に外来診療・病棟診療・教育・研究を行っています。乳腺外科の我が国の乳癌患者数は今でも増え続けており、12人に1人が乳癌になる時代です。特に、他の臓器の癌と違い、40歳代後半から60歳代前半の女性の罹患が多く、家庭や職場での大きな役割を担う人が抱えてしまう病気であるともいえます。乳癌の患者さんは、手術や抗癌剤治療に対する不安、再発の不安、術後の創部の美容上の悩み、腕の腫れ(リンパ浮腫)の悩みの他、精神的、経済的な問題を抱えてしまうことも多いのです。そういった一つ一つに、丁寧に向き合い、一緒に考えてよりよい解決法を見つけていく医療を目指します。
当科では、本邦の乳癌ガイドラインで定められている、全国標準の検査、手術、薬物療法、放射線療法の提供を原則としていますが、その上で患者さんひとりひとりに最適な治療法を考え実践しています。乳癌で悩んでいる方、もしかしたら自分も乳癌かもしれないと悩んでいる方、ほんの少しでいいから勇気を出して、私たちに相談してみませんか?
慢性的な人員不足は続いていますが、今後さらに積極的に学生や研修医に熱く外科の魅力を語りかけていきながら、医師確保に邁進する所存です。皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。
臨床研究について
- 肺癌切除症例における予後因子としての慢性閉塞性肺疾患の検討
- 肺癌切除症例における予後因子としてのKL-6 の検討
- 肺癌切除症例における予後因子としての血清CEA 値とKL-6 値を用いたTumor Marker Index の検討
- 呼吸器外科手術の周術期管理における気管支拡張剤(グリコピロニウム+インダカテロール)の有効性、安全性評価に関する研究
- 胸膜播種・悪性胸水を伴う胸部悪性疾患に対する次世代温熱化学療法の開発、有効性・安全性評価に関する臨床研究
- 医療の質・安全性におけるレジリエンス・エンジニアリング理論の実用化に関する基礎臨床研究
- LOGIK-1601 高齢者非小細胞肺癌切除症例の術後補助化学療法に注目した前向き観察研究
- 第3世代EGFR-TKI(オシメルチニブ)の耐性機序にかかわるバイオマーカー探索に関する研究
- 胸腺腫瘍におけるPETCTの有用性の検討
- 血清CEA値に対する喫煙やBody mass indexの影響の検討