臨床研修プログラム

平成 29 年度から宮崎大学医学部外科学講座では外科専門医が取りやすくなります!

国の施策により新しい専門医機構(第三者機関)の管理のもとに各科の専門医制度が変更となります。
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宮崎大学、関連施設で外科を行う魅力

01.都会や他県の症例数の多い施設と比べ宮崎では不利でしょうか?

研修医の段階から、外科学会専門医、そして次のサブスペシャリティの専門医を獲得するには症例数、経験数に問題はありません。大学病院のみならず関連病院を含め多くの症例を若手医師に経験してほしいという機運が宮崎県の指導体制に充実しているので、トレーニングを受ける人が多い施設に比べ個々の実力はかえって向上するものと信じます。専門医を取得することは何よりも個人のやる気次第です。現在の宮崎県内の教授、指導医も地方を中心に外科修練を積んできた経歴ですが、国内外に引けを取らない実力と実績、専門家の評価を受けていると自負しています。より手厚くみなさんを指導します。

宮崎大学外科専門研修プログラムの関連施設全体での手術総数は約20000件です。
連携施設:宮崎市郡医師会、都城市郡医師会、宮崎県立宮崎病院、宮崎県立延岡病院、宮崎県立日南病院、潤和会記念病院、国立病院機構宮崎東病院、都城医療センター、済生会日向病院、串間市民病院、宮崎生協病院、千代田病院、黒木病院、ブレストピア宮崎病院、古賀総合病院、メディカルシティ東部病院、南部病院、善仁会病院

02.大学病院の医局や同門会に入会する意義とメリットは?

医局制度はかつての極端な徒弟制度や、今のメディアやドラマで勝手に作られたイメージ、大学の属さない民間医療施設の宣伝で、無意味な精度としての悪い印象情報が出回っています。現在の宮崎大学の医局は、その地域を最後の砦として守りぬき、そこで働く医師の業績を考えつつ医療インシデントの際には皆で全力で守る、そして同じ釜の飯をくった同門として和気あいあいと一生の良い繋がりをもてる団体として存在していると自負しています。宮崎県の外科手術が可能な公的病院(僻地医療ではなく)では数多くの患者が外科医を必要としています。医局の大元である宮崎大学外科学講座は常にみなさんを支える礎となるため、すべての外科分野が結集した大講座制を地方では初めて開設しました。途中で方向性を変えることも、修練が不足しているときも、手助けが必要な時も迅速に対応できる魅力ある団体として、年々発展しています。教授・指導医共に国内外との繋がりも十分であることは、他大学や大学以外の民間施設に負けない利点と言えます(Miyazaki STRONG: 宮崎頑張ろう!のスローガン)。宮崎大学病院は特に県内、県外からの進行した病態の患者や、外傷救急外科の症例が集まってきています。多種多彩ではありますが、いろいろな症例が経験できる、常に勉強しているそのことは間違いありません。

医局や同門会は医師を守るためにあります。一人で困難に立ち向かうことも立派ですが、仲間が支えてくれるという安心感は重要です。

03.宮崎大学はいろんな点で他大学より不足している点が多いのか?小さいか?

宮崎大学を卒業した人たちにとっては、そんな大学を選んだわけでなないはずです。両教授共に本学卒業生ですが、国内外の誰にも引けを取ったと思ったことはありません。また他大学卒業生や宮崎県出身で他県で仕事をされている人たちにも、宮崎大学や宮崎県の底力を見てほしいと思います。なので、Miyazaki STRONGの意気込みです!この恵まれた環境には、多くの国内外に貢献する仕事を達成できる息吹があると信じ続けます!!

不足があるとすればマンパワーです。多くの外科医が集まれば大きな力となり、他大学を圧倒することができます。その力になっていただきたい。

04.地域枠などの奨学金の義務がありますが、うまく専門性を生かせますか?

地域枠などの義務を果たすことは決して不利になることはないと思いますし、いづれの講座を選ぶとしても 同じことだと考えます。それを放棄することは社会的、道義的にはやはり許されないのではないでしょうか。宮崎大学外科学講座としては、そのような環境の中でも義務を果たしつつ、修練を積み専門医取得を応援しつつ、義務年限を果たした後に一人前に働ける医師の育成を視野に入れています。実際に、奨学金を支払いつつ実績を積んでいる先生たちも医局員として共に働いています。宮崎大学外科学講座は、すべての外科分野の集合体ですので、初期診療、総合診療、救急医療、外傷医療、一般内科診療のすべてのフィールドを確保でき、みなさんのデマンドに答える事のできる団体です。指導医も同じ道を歩んできたベテラン経験者で多くのサポートが可能です。経済的な支援もできうる限り相談・支援していきます。

多くの先輩は後輩が研修に来ても実績を積めるように指導医資格を取得し、地域医療に貢献しています。ちなみに西郷病院や串間市民にも外科指導医がいます。

05.外科医(女性外科医を含めた)のライフワークバランスは?

まず質問の多い女性外科医の可能性について。女性外科医は確実に必要とされています。女性ならではの細やかな患者への配慮、芯の強さは外科医に向いた資質であることが、最近では十二分に認識されています。その中で、Genderに関わる問題も発生すると思いますが、男女にかかわらず個人や家庭、社会におけるライフワークバランスを維持することは大事な一生ですので肝心なことです。多くの指導医たちは様々な人生と仕事を両立させてきた経験があり、皆さんの支援に誠意をもって対処します。宮崎大学外科学講座はそんな医局、同門の集団でありたいと考えています。厳しい地方の環境だからこそ仕事内容は厳密に、しかし休養と医療以外の社会性を得るための活動や余暇は必要です。教授、指導医も中堅・若手医師も実践できるように、宮崎県流の働き方改革をすすめていきたいものです。

女性が働きやすい職場こそ男性も働きやすい職場であると認識しています。一人主治医制ではなくグループで診療し、一人の負担を軽くし休める環境を作ることや女性の為の環境に配慮すること(例えば女性医師室)を考えています。

06.救急疾患を経験したい!

外科医になって最初に学ぶことは全身管理を含めた初期診療、特に外科救急診療です。宮崎大学外科学講座では外傷、内臓救急疾患の最後の砦として、県民の命を守る気概です。Acute Care Surgery学会や救急医学に関係する学会には必ず専門性をもって参加し研鑽を積んでいます。海外の外傷外科講座との交流も深めているところです!外科医は救命力を持った医師と自負しています。

これこそ宮崎大学外科学講座の本領発揮です。どんどん救急を経験してください。

07.同じ施設で働き続けることはできないのか?

外科医が高いレベルの手術を継続できる人生はおよそ40年と思いますが、その間は波あり谷ありです。よい時もあれば悪い時も、くじけるときもあります。しかし外科医としてのやりがい(主に手術を達成すること!)こそがくじける気持ちを取り戻せる唯一の解決策です。外科医を目指したときの気持ちを再認識できる瞬間が何度もあります。同じ環境でいることはときとして医師としての視野を妨げ、独りよがりな社会性を失うことに繋がります。人生のうちで多くの地域や人と接することから逃げてはいけないのではないでしょうか。古い言葉ですが修業は自分の血となり肉となる、大きな人間として成長できると信じてはどうでしょう。自身の思いとはうらはらに同じ環境で仕事を続ける人もいるかもしれませんが、いづれ時が変えていくと思います。

いろんな環境があり、いろんな外科医がいます。尊敬できる外科医に巡り合う機会と思って連携施設でも働いて頂きたい。宮崎大学外科学講座のミッションの一つは地域に貢献できる優秀な外科医を育てる事です。

08.専攻医から都会がいいか地方がいいか?

地方で十分力をつけて、10~15年目で都会のHigh Volume施設に挑戦するほうが結果的には自身で執刀できるチャンスはあるし、実力はつくものと思います。都会と言えど、逆に専門スタッフ2-3人しか手術はさせてもらえず、中堅医師でも周術期管理や研究しか行えない施設もあります(この21世紀になっても!)

“満を持して力試し、が良いのではないでしょうか”

09.地方の外科医には実力はないのか?

そんなことはありません。高いQualityが維持できるように、私たちが頑張って都会の学会の大舞台で手術ビデオと手術成績を発表しています。
そのような時に“先生の様に手術できるようになれますか?”
“見学に行かせて頂いていいですか”
“先生と是非一緒に研究し、代表者になってください”と、都会の先生に質問や依頼を受けることもあります。

文責: 七島篤志、中村都英