このたび平成27年4月1日付で宮崎大学医学部外科学講座の肝胆膵外科学分野を担当することになりました。これまで宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科学(旧 第一外科)においては肝胆膵外科、消化管外科、乳腺内分泌外科、小児外科に大きく分類され、それぞれの臓器別に専門医による治療を行っておりました。このたび循環呼吸・総合外科学(旧 第二外科)との外科学講座の再編に伴い、中村都英教授と共に外科学講座を運営して参ります。
私は、前身の宮崎医科大学を昭和63年に卒業し、地元である長崎大学第一外科学教室に入局しました。消化器外科特に肝胆膵外科を専門とし、以来27年間長崎大学で大学一筋に努めてまいりました。長崎大学大学院腫瘍外科(旧 第一外科)の准教授から、このたび長年生まれ育った地元を離れ、母校である宮崎大学医学部 外科学講座の教授に着任させていただきます。私の専門は、肝臓、胆道、膵臓の良性・悪性疾患に対する外科治療ならびに腫瘍研究で、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、肝胆膵外科学会、胆道学会、日本内視鏡学会などの指導医、専門医、高度技能指導医などの資格を有しております。学会の活動としては、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本胆道学会、日本肝胆膵外科学会、日本内視鏡外科学会などの評議員を務めております。国内外に通用する外科医療をめざし、190編以上の論文投稿を行ってきましたが、特に光線力学的治療についてライフワークとして取り組んできました。
私が直接担当する領域は、肝臓・胆道・膵臓グループ、消化管グループとなります。患者さんに対して進行癌に対する開腹根治切除から手術侵襲が少ない状態で至適治療を目指す鏡視下手術まで手がけております。詳しくは臓器別分野の紹介をご覧下さい。私はこれまで、特に学生や研修医の臨床実習、実技トレーニングに精力的に関わってきましたので、これから宮崎大学医学部での学生の外科への興味の湧く、トレーニングシステムを目指したいと思います。
当講座では高いレベルでの術前後カンファレンスを行っています。現在、宮崎大学ならびに宮崎県内で各分野での外科医を目指す若い人たちの育成と、外科医療の充実を目指していきたいと考えています。本学学生、卒業生、研修医で、宮崎で外科医を目指す人材の入局を心から待っております。いつでも見学やお問い合わせを歓迎します。