医局長からのメッセージ

大学で学んだことを糧にして、宮崎県の医療を支えることこそ県民愛、母校愛を実践すること
-共に外科の充実を達成しよう-

集合写真
MANGOU Project 第1回wet labo 2015.06.25

宮崎大学で6年間学んできたみなさん、宮崎県外の大学で学び宮崎の医療に貢献しようと考えているみなさん、そして初期臨床研修を終えようとしているみなさん、こんにちは! 私は宮崎医科大学で6年間育った後、地元長崎で外科医療を27年間行ってきましたが、この4月から母校の発展と宮崎県の外科医療に貢献すること、そして多くのこれからの若い先生たちを育てることを目標に宮崎大学外科学講座の教授として戻ってきました。私がこれまで経験してきたことは数多くありますが、やはり在学生は母校で研修し、指導医としての道を選ぶことが、どこの出身のひとでも最良の道だと思います。また県外の大学出身者のかたも、宮崎県の医療に尽くしたいと強い意志を持っている人は、こらから大きな仕事ができるものと確信しています。最近では、大学以外を初期研修の場として選び、より実戦的な医療を行いたいという若い人たちの希望が多いようですが、大学病院での研修に本当に魅力はないのでしょうか?初期研修というこれからの皆さんの医師人生の出発点は、学生時代に学んでいただけのころよりも、もっと医療の基礎を総合的に、そして科学的に学ぶ必要があります。多くの患者さんたちの集まる病院で時間を忘れて仕事に没頭することもいいでしょう。でもそこで得られる知識には限りがあることは間違いありません。私は、初期研修こそ大学病院で行い、きちんとした基礎を学んでから前線病院での医療を学ぶことをみなさんに薦めます。2年間の初期研修の中で1年は大学病院で、1年を関連病院で研修するということもいい選択だと思います。また、今まさに初期臨床研修中のみなさんは、多くの医師が求められている地方にこそ自分の可能性を探る道が多くあることを実感できると自信を持っていえます。

宮崎大学の外科学講座は、この4月から大きく生まれ変わりました!これまでの第一、第二外科という分野がなくなり、大きな共同体として一緒になり、心臓血管外科、肝胆膵外科、消化器・内分泌・小児外科、呼吸器・乳腺外科そして形成外科学の5分野で構成されます。今や、大学病院も民間病院以上に患者さんの数もニーズも多く、日々外科手術や周術期管理、術前検査などに明け暮れています。また、大学院で外科や癌の研究に取り組んでいる先生も多くいます。広い視野で、目の前の医療だけを相手にするのではなく、地方の大学からも、常に日本全国そして世界を見続ける目も養っていきたいと思います。私はこれまでそれを実践してきましたので、間違いなく太鼓判を押すことができます。皆さんには都会にいけばよりいい仕事ができるとか、なんとなく都会にあこがれる、そういう気持ちがあることは理解できます。でもほとんど我々が行っていることも都会で行っていることも何も変わりはありません。みなさん一人一人の力を120%生かすことによって、私達のように国内の先生たちをあっと言わせてみませんか?また女性の外科医師も大歓迎です。特にいまは外科学講座のそれぞれの分野では多くの女性外科医の先生たちが、頑張っています。女性ならではのワークライフバランスを考えながら、外科をやりがいある仕事としている人たちが着実に増えています。宮崎大学の外科学講座は常に明るく、楽しくやりがいのある職場です。そして私達はいつもみなさんにそんな環境を提供したいと願っています。

みなさん、明日の未来を信じて、一人ひとりの力を存分にこの地で生かして研修を行い、そして専門医や指導医を目指しながら、自分たちの力で宮崎の外科医療を作っていきませんか?そして、どんなことでも尋ねて、いつでも声をかけてください。

“私たちは皆さんと一緒に仕事できるのを待っています!”