Case report: CD20-Positive Adult T-cell Leukemia/Lymphoma

当大学医学部附属病院 皮膚科学分野の持田講師らが、まれなCD20陽性ATL(成人T細胞白血病/リンパ腫)を、皮膚病変の生検を契機に診断した症例を報告しました。あわせて既報例を検討し、早期の皮膚所見の把握と迅速な診断・治療が予後改善につながる可能性を示しました。
当講座 魏助教が病理診断について共著者となっています。
Open accessであり、以下のリンクからどなたでもご覧いただけます。

Mochida K, Narita Y, Nogami K, Gi T, Sekine M, Amano M. A case of CD20-positive adult T-cell leukaemia/lymphoma: Skin biopsy and analysis contributed to early diagnosis and improved survival.
Indian J Dermatol. 2026. doi:10.4103/ijd.ijd_1001_24 (online published ahead of print)

 

Case report: Helicobacter felis-associated acute gastric mucosal lesion

当講座の阿萬助教らの症例報告が、Pathology international (日本病理学会発行の国際英文誌)に掲載されました。
猫や犬にみられる Helicobacter felis が、人の胃に急性胃粘膜病変を引き起こした稀な症例を報告したものです。詳細な光学顕微鏡・低真空走査電子顕微鏡による形態観察、ならびにRT-PCRにより菌種を確認し、H. felis がヒト胃疾患の原因となり得ること、また病理診断における詳細観察の重要性を示しました。
低真空走査電子顕微鏡は、共同著者である当医学部解剖学講座 超微形態科学分野の澤口朗先生が独自に開発された手法であり、病態解析への応用が進んでいます。

Aman M, Gi T, Maekawa K, Kimura T, Sawaguchi A, Yamashita A. Helicobacter felis-associated acute gastric mucosal lesion: Ultrastructure by low-vacuum scanning electron microscopy.
Pathol Int. 2026;76:e70109. https://doi.org/10.1111/pin.70109 (online ahead of print)

低真空走査電子顕微鏡についてはこちら
Sawaguchi A, Kamimura T, Yamashita A, Takahashi N, Ichikawa K, Aoyama F, Asada Y. Informative three-dimensional survey of cell/tissue architectures in thick paraffin sections by simple low-vacuum scanning electron microscopy.
Sci Rep. 2018;8:7479. https://doi.org/10.1038/s41598-018-25840-8.

松田先生が令和7年度へき地医療貢献者表彰を受賞!

当講座ご出身で、現在宮崎県立延岡病院 総合診療科主任部長・地域医療科主任部長である松田俊太郎先生が、令和7年度へき地医療貢献者表彰を受賞されました。
この表彰は、15年以上にわたって山村・離島等の医療確保に尽力された医師に対して、全国自治体病院開設者協議会会長及び公益社団法人全国自治体病院協議会会長が、その功績を称え、実施されている名誉ある賞です。
松田先生は、自治医科大学を卒業後宮崎県内の様々なへき地で内科・外科・救急医療に携われてこられました。当講座では病理診断や病理解剖に従事し、動脈硬化性血栓症の病態研究にて学位を取得しました。令和5年4月1日に県立延岡病院総合診療科主任部長として赴任、令和6年2月1日から同院がへき地医療拠点病院となったことに伴い、美郷町国民健康保険病院・延岡市立島浦診療所・高千穂町立国民健康保険病院への診療応援及び医師への指導等を行い、へき地医療の発展へ多大なる貢献をされてこられました。また、現在県立延岡病院が基幹施設となり、専攻医指導体制ALLMIYAZAKIプログラム運営をしており、大病院での病院総合医(ホスピタリスト)と中小病院での家庭医療(家庭医)という総合診療の2軸をしっかり学ぶことができる環境を提供されています。これにより、在宅医療や地域の診療所・クリニック、救急・病棟管理のある総合病院でも対応できる人材の養成を行われており、現在に至るまでに200名以上の若手医師の育成に貢献されました。
これらの業績が評価され、今回の受賞となりました。

松田先生の今後のご活躍と宮崎県における医療体制の充実が期待されます。

大栗研究員が日本血栓止血学会学術奨励賞を受賞

当講座の大栗伸行研究員が、第31回(2026年度) 日本血栓止血学会 学術奨励賞 を受賞しました。
静脈血栓症における、凝固XI因子の局在と作用を明らかとした研究内容 (RPTH2025)が評価されました。 (研究内容の概説はこちら)
本賞は、45歳以下の日本血栓止血学会会員で、血栓止血学の分野で学問の進歩に寄与する顕著な業績をあげた研究者に授与されるもので、1994年から続く伝統ある賞です。(血栓止血学会webサイト)
当講座では、6人目の受賞となります。
2026年5月に行われる第48回日本血栓止血学会学術集会で、受賞講演が行われます。

山下 篤 教授 Pathology International High Citation Award 2025!

当講座の山下篤教授が、日本病理学会発行の国際誌であるPathology International において、High Citation Award 2025を受賞されました(リンク)。
動脈血栓・静脈血栓のそれぞれについて、その発生・進展機序について、病理学的見地から述べた総説が受賞となりました。
本論文は、日本病理学会学術奨励賞(A演説)の受賞により、招待総説として執筆されたものです。
本講座では、浅田祐士郎名誉教授に続き、2人目の受賞となります。

Yamashita A, Asada Y. Underlying mechanisms of thrombus formation/growth in atherothrombosis and deep vein thrombosis. Pathol Int. 2023;73(2):65-80. doi: 10.1111/pin.13305.

血管病理研究会で発表を行いました

当講座の前川助教らが、東京で行われた第30回日本血管病理研究会で、研究成果ならびに症例報告の発表を行いました。

  • 前川和也, 杉田千泰, 魏 峻洸, 大栗伸行, 浅田祐士郎, 山下 篤. 血液凝固VIII因子活性の増加はプラークびらんの血栓形成を促進する. 第30回日本血管病理研究会(東京, 11/22-23, 2025)

  • 前川和也, 山本紗子, 内田暁子, 松浦祐之介, 海北幸一, 山下 篤. 心房中隔欠損による肺高血圧症の1剖検例. 第30回日本血管病理研究会(東京, 11/22-23, 2025)

秋期病理学会で発表を行いました

第71回日本病理学会秋期特別総会で研究発表・座長を行いました。
当講座研究者育成コースの解さん(M5)がポスター発表 (一般演題) を行い、これまでの研究成果を発表しました。フロア・座長の先生方からへの質問もしっかり答えて、実りある議論となりました。

第71回日本病理学会秋期特別総会(@名古屋, 2025.11/13-14)
一般演題(ポスターセッション)
● 魏 峻洸, 解 凱堯 ら「白血病の浸潤による脳血管の脆弱性は脳出血と関連する」

コンパニオンミーティング(第16回妊産婦死亡症例病理カンファレンス)
● オーガナイザー:阿萬 紫
● 座長:阿萬 紫

研究者育成コース研究発表会で受賞!

2025.11.7に行われた宮崎大学医学研究者育成コースの研究発表会で、当講座所属/医学部医学科5年生の解凱堯さんが研究発表を行い、医学部長賞を受賞しました!
解さんは、3年生の研究室配属からそのまま研究者育成コースへと進み、今回の研究成果へと繋がりました。解さんの今後ますますのご活躍を祈念いたします。
受賞おめでとうございます!

発表演題:解凱堯(口演発表)
「白血病における中枢神経浸潤と脳出血の病理」
宮崎大学医学研究者育成コース 2025年度 医学部長賞 受賞


 

「第13回秋の病理学校」を開催しました!

2025.10.18 (土)に、日本病理学会九州沖縄支部が主催する「第13回秋の病理学校」を開催しました。
本年度は、宮崎大学医学部病理学講座(構造機能病態学分野・腫瘍形態病態学分野 合同)が主幹となり行いました。今回、新たな試みとして、各大学を基幹とするマルチサテライト形式を採用し、各大学のサテライト会場とオンラインで繋ぎ、企画を進行しました。
宮崎大学からは、医学生・研修医の先生に、会場参加 13人・オンライン参加1人と、多くの出席をいただきました。
内容としては、病理医と仕事紹介から、実際の病理診断、剖検による病態解明、研究や留学、キャリア形成にいたるまで、多岐にわたる企画を用意しました。
参加いただいた皆様の、病理学そのものに対する理解や、今後のキャリア・進路選択への参考になってくれたなら、主幹校としてうれしく思います。
来年以降も、九州沖縄管内の医学部が主幹となって開催予定ですので、ぜひ参加いただけると幸いです。

末筆とはなりますが、関係されたスタッフの皆様、スポンサーとなっていただいた企業・病院施設の皆様に、深くお礼申し上げます。