一般の方へ

口唇口蓋裂・口腔育成センター

センターの趣旨

あごの変形や不正咬合、かむ・のみ込む・話すという基本的な口腔機能に異常を伴う子供が増えています。 あごの発育不足は睡眠時無呼吸症候群の原因となります。

歯周病などの口腔疾患は動脈硬化や早産の原因になります。また、顎や舌の痛み、口の乾燥などの不快症状にはストレスや自律神経の不調も関わります。このように、口は心身の健康と密接に関連し、健康状態を示すバロメーターにもなっているのです。

当センターは、口の“かたち”とは“たらき”を健全に育成するため、小児科医、耳鼻咽喉科医、形成外科医、内科医、精神・神経内科医、言語聴覚士などの各専門家と連携して広い視点から問題点を抽出し、心身の健康発達をワンストップで支援すること目指します。

診療内容

口唇口蓋裂や先天疾患に伴う顎口腔形態不正の生下時から成人期までの一貫治療(下図:治療の流れの一例)

  • 顎の大きさの異常や歪みを伴う顎変形症に対する外科的矯正治療
  • 一般的な口元や咬合の問題(歯列のでこぼこ、出っ歯、受け口など一般的な不正咬合)
  • 埋伏歯の萌出誘導や過剰歯の治療
  • 小児がん患者さんの口腔ケアと顎口腔発達支援
  • 顎口腔機能の問題に対する治療(咀嚼・えん下障害、睡眠時無呼吸症、顎関節症、顎顔面
  • 先天性の多数歯欠損に対する広範囲顎骨支持型装置(顎骨内に埋入したインプラント体を土台として用いる義歯)治療
  • 食事・食習慣の問題の改善(食事バランス、偏食など)
  • 言葉や発達の問題に対する治療(言葉の遅れ、構音の歪み、聴覚障害など)
  • 歯科心身症患者さんの治療(舌痛症、機能性胃腸障害など)

当院は、指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)

顎口腔機能診断施設指定機関

広範囲顎骨支持型装置埋入手術の認定医療機関です。


①手術を必要とする顎変形症、②口唇口蓋裂に起因する咬合異常、③ダウン症候群、外胚葉異形成症、部分性無歯症(6歯以上)、トリチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、下垂体性小人症、染色体欠損症候群など約50種類の特定疾患に起因する咬合異常に対して健康保険が適用されます。

また、腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷または外胚葉異形成症等の先天性疾患に伴う広範囲な顎堤欠損と多数歯欠損に対する広範囲顎骨支持型装置(顎骨内に埋入したインプラント体を土台として用いる義歯等)にも健康保険が適用されます。

受付時間:平日の9時~17時(完全予約制)

スタッフ及び担当分野センター長

センター長   永田 順子
(日本矯正歯科学会指導医、日本顎関節学会暫定指導医、歯科口腔外科・矯正歯科講師)

歯科衛生士(兼)馬場園恵
(歯科口腔外科・矯正歯科)

連絡先
TEL.0985-85-9887・TEL.0985-85-9385
FAX.0985-85-9888

ページトップへ