口唇裂・口蓋裂
口唇口蓋裂に対するチーム医療
宮崎大学医学部附属病院では、口唇・口蓋裂のお子様とそのご家族に安心しておすこやかな日々をお送りいただけるよう、多領域の専門家が連携し一貫した治療を行っています。
- 歯科口腔外科・矯正歯科での口腔管理・治療
- 小児科・内科での全身精査・管理
- リハビリテーション部(言語聴覚士)と連携した心身の発達支援・構音訓練
- 耳鼻咽喉科での聴覚診断・治療
- 精神科と連携したこころのケア
など、適切な時期に適切なし診断・治療を行うことにより、口の“かたち”と“はたらき”を良好な状態に導くとともに、心身すべての健全育成を図ります。
- 出生直後から成人にいたるまでの一貫治療
- 複数診療科・多職種連携のチーム医療
多領域・多職種連携による集学的治療が重要
歯科
口腔外科、矯正歯科、一般歯科、歯科衛生士
各医科の専門診療科の医師・看護師
産婦人科、NICU、小児科、耳鼻咽喉科、小児外科、放射線科、麻酔科、ICU、内科、外科、精神科、皮膚科
中央専門施設・専門スタッフ
リハビリテーション部(言語聴覚士・理学療法士)、遺伝カウンセリング部、栄養管理部、薬剤師
口唇口蓋裂治療の流れ
言語聴覚療法について
構音のベースになる口腔機能の発達は、出生直後から始まっています。
- 出生直後から言語聴覚士と連携し、口唇マッサージや機能訓練、精神発達を含めた言語発達の評価と訓練を行います。
- 口蓋形成術後、鼻咽腔閉鎖機能の獲得を含め、本格的な構音訓練を行なっていきます。
構音補助装置を用いるケースもあります。
構音補助のための軟口蓋挙上装置
言語聴覚療法
<治療の流れの一例>
テープとホッツ床(NAM)を装着して、口唇の裂隙や顎堤の裂隙を狭めていきます。
口唇や顎堤がくっついてきたら手術を行います。
こうして手術前に準備する事で、手術の時に綺麗に縫い易くなります。
離れていた口唇や顎堤が少しずつ狭くなり、左右が近接してきます。
斜めになった鼻柱もまっすぐになってきます。