教室紹介
Classroom Introduction

腎臓グループ

腎臓グループの主な診療内容

腎炎、ネフローゼ症候群、CKD(慢性腎臓病)ステージ1~5の各病態の原因精査および治療に加えてAKI(急性腎障害)への対応、末期腎不全に対する透析導入、透析患者の合併症に対する治療など幅広い診療を行っています。

1.腎生検に基づく腎疾患治療

腎炎、ネフローゼ症候群に対して積極的に腎生検を行っています。最近ではANCA関連血管炎を含めた急速進行性糸球体腎炎の割合が増えてきています。診断後はステロイドや免疫抑制剤を含めた治療、難治性ネフローゼ症候群に対するLDL吸着療法、LCAP(白血球除去療法)や血漿交換療法などの特殊血液浄化療法も積極的に行っています。

2.末期腎不全に対する腎代替療法

末期腎不全に対してシャント作成を含めて、血液透析導入・腹膜透析導入を行っています。

▶慢性腎不全における腎代替療法の開始
慢性腎不全の腎代替療法としての、血液透析・腹膜透析を円滑に導入するよう努めています。
▶慢性腎不全のための維持透析患者さんの診療
維持血液透析・腹膜透析を受けておられる患者さんが、種々の合併症・疾患に対する一般治療、手術、インターベンション治療などの目的で入院された場合には、各診療科との連携により、病態に合わせた至適透析を実施するとともに、安全かつ円滑に治療が進められるように努めております。
(当診療部では維持血液透析療法は行っていません)

3.透析患者の合併症に対する治療

維持血液透析・腹膜透析患者様の合併症に対する治療も積極的に行っています。シャントトラブルを始め、感染症、心疾患、外科手術など様々な合併症にも対応しています。

ローテート中の研修目標(これだけマスターできれば十分過ぎます)

  • 1.検尿異常(尿潜血、尿蛋白)に対して診断に必要な追加検査を考えることができる。
  • 2.慢性腎臓病(CKD: chronic kidney disease)の定義とグレード分類が説明できる。
  • 3.腎生検の適応と禁忌、および(担当患者の)大まかな腎病理組織所見が説明できる。
  • 4.腎炎(IgA腎症、ANCA関連腎炎など)の一般的な初期治療が説明できる。
  • 5.ネフローゼ症候群の定義と頻度の高い病型、および一般的な初期治療が説明できる。
  • 6.急性腎障害(AKI: acute kidney injury)の定義と代表的な原因病態が説明できる。
  • 7.慢性腎不全の病態と必要な薬物療法が説明できる。
  • 8.血液浄化療法の適応と一般的な治療方法を説明できる。
  • 9.維持透析患者に生じる主な合併症を説明できる。
  • 10.電解質異常および酸-塩基平衡障害の病態把握が適切にできる。
  • 11.腎障害患者への薬物投与の一般的な注意点を説明できる。

「臨床研修の到達目標」のうち、腎臓研修で経験できる疾患や病態

《A疾患》
◎腎不全(急性・慢性腎不全、透析)、○高血圧症、○心不全、○糖代謝異常
《B疾患》
◎貧血(腎性/鉄欠乏性)、○骨粗鬆症(長期透析)、○高脂血症
《AB以外の経験が求められる疾患・病態》
◎原発性糸球体疾患(腎炎/ネフローゼ)、○全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症など)
《20症状》
◎浮腫、○血尿(顕微鏡的)、△呼吸困難
《緊急を要する症状・病態》
○ 急性腎不全