当院で初めてMitraClipシステムによる経皮的僧帽弁修復術を実施しました

2025.02.13

令和7年1月22日、当院において初めてMitraClipシステムを用いた経皮的僧帽弁修復術を実施し、無事に成功致しました。本治療は、開心術が困難な患者様に対する低侵襲な治療法であり、僧帽弁閉鎖不全症に対する新たな選択肢として広まりつつあります。

今回の治療では竜操整形外科病院 副院長兼内科部長 林田晃寛先生をプロクターとしてお迎えし、専門的なアドバイスを頂きながら、安全かつ確実に手技を進める事が出来ました。加えて、本学機能制御学講座 循環動態生理学分野 渡邉望教授には経食道心エコーにおいて極めて鮮明な画像を描出頂き、スムーズに手技を終えることが出来ました。心より感謝申し上げます。

 

MitraClipシステムとは?

MitraClipシステムは、カテーテルを用いて僧帽弁の前尖と後尖をクリップで把持し、弁の逆流を軽減する治療法です。従来の開心術に比べ、体への負担が少なく、高齢の方や手術リスクの高い患者様においても適用可能な低侵襲治療として注目されています。この治療により、症状の改善や生活の質(QOL)の向上が期待されます。

 

当院の取り組み

当院では、心臓血管外科、循環器内科、麻酔科、看護師、臨床工学技士、放射線技師などが協力する「ハートチーム」として密に連携し、安全で質の高い医療の提供に努めております。今回の経験を活かし、今後もより多くの患者様に適切な治療を提供できるよう尽力してまいります。本治療についてのご相談や詳細な情報をご希望の方は、当院循環器内科までお気軽にお問い合わせください。