神経グループ

CLINICAL MEDICINE ＆ RESEARCH

   小児神経グループでは小児の脳神経系および骨格系の分野を担当しています。急性脳症などの急性期疾患から、てんかん、脳性麻痺、筋ジストロフィーなどの慢性期疾患、さらに頭痛や発達障害などの機能性疾患まで幅広く診療を行っています。大学病院の特徴として、ICUと連携した集学的治療を行うほか、小児外科や脳神経外科など様々な診療科と連携して治療を行っています。また、周産母子センターと連携して、早産児の発育・発達フォローや先天性疾患の診療も行っています。神経筋疾患に関しては、電気生理学的検査、筋生検、遺伝学的検査による診断を行い、運動機能や合併症に対する慢性期管理を行うとともに、筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮症に対する遺伝子治療も行っています。
   小児神経専門医研修認定施設、てんかん専門医認定研修施設に認定されており、小児神経分野、てんかん分野に関して、専門医による専門的な診療および後進の指導を行っています。

   小児神経グループでは、神経変性疾患や先天異常症候群などに関わる基礎研究および臨床研究を行っています。具体的には下記のような研究に取り組んでいます。

• SNPマイクロアレイ・ターゲット遺伝子シーケンスパネルによる精神運動発達遅滞患者の微細染色体・遺伝子異常分析
• 原因不明難治てんかん及び精神運動発達遅滞症例の原因遺伝子の機能解析を用いた病態解明
• 原因不明の精神運動発達遅滞におけるELN/LINK1遺伝子解析
• 神経炎症性疾患における網羅的サイトカイン解析
• ゼブラフィッシュやマウスを用いた脊髄性筋萎縮症バリアントの病原性変異であるTBCDの病態解明
• 自己免疫性脳脊髄炎モデルマウスを用いた多発性硬化症の病態解明

木許 恭宏

前田 謙一

日高 倫子

森 こずえ

児嶋　耕太郎

中原 彰彦 （国立病院機構宮崎病院）