血液・腫瘍グループ
CLINICAL MEDICINE  RESEARCH

診療について

   貧血や出血傾向などの造血障害をきたす良性疾患や、小児がん(造血器腫瘍と悪性固形腫瘍)の集学的治療を日本小児がん研究グループ(JCCG)のメンバーとして臨床研究に参加しながら行っています。
病棟では無菌室7室と移動型クリーンベッドユニットを利用して化学療法を行い、神経芽腫、Ewing肉腫、脳腫瘍などの悪性度の高い一部の難治性固形腫瘍に対しては自家末梢血幹細胞移植術を併用した超大量化学療法を行い、更なる治療成績の向上を目指しています。
また白血病をはじめとする難治な造血器腫瘍に対しては、白血球の型であるHLAの一致したきょうだいをドナーとする同種骨髄移植を中心に行いながら、予後改善に努めています。

研究について

   難治性の小児がんや免疫疾患の治療成績向上に繋がることを目的にトランスレーショナルリサーチを行っています。現在、進行中のプロジェクトをご紹介します。

  • 再発難治の急性骨髄性白血病の病態解明のため、患者白血病細胞移植マウスモデルを作製しています。
  • 急性骨髄性白血病の新規治療薬であるベネトクラックス耐性機序を解明すべく、原因遺伝子を同定し、その機能解析を行っています。
  • 急性骨髄性白血病の代謝的特性を明らかにし、特異的なエネルギー代謝阻害剤の開発を行っています。
  • 骨肉腫や脳腫瘍をはじめとする難治性固形腫瘍に有効な分子標的治療薬候補を探索し、免疫不全マウスを用いて抗腫瘍効果や転移抑制効果を解析しています。
  • 造血細胞移植に伴う重篤な合併症として知られる移植後血栓性微小血管障害症を予測するために患者さんの遺伝子スクリーニングスクリーニングシステム構築を開発しています。
  • リンパ球分化に重要と思われる受動輸送体Mfsd2a遺伝子のノックアウトマウスを作製し、その機能解析を行っています。
学内

盛武 浩

上村 幸代

山田 愛

永澤 俊

中川 緑

学外

児嶋 ひとみ (宮崎県立宮崎病院)

下之段 秀美 (都城市郡医師会病院)

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