教授挨拶
皆さん、宮崎大学医学部脳神経外科のホームページにようこそ。
私は、当教室の3代目の教授を拝命している竹島です。
宮崎の恵まれた自然環境のもと、明るい太陽と青い海に懐かれて日々診療、研究、教育を行っています。
まず、簡単に自己紹介をさせて頂きますが、私は熊本生まれで、昭和58年に熊本大学医学部を卒業後、同大学の脳神経外科学教室の門を叩き脳外科医としてのキャリアの第1歩を踏み出しました。熊大の研修施設を回りながら様々な脳神経外科疾患群の管理、手術を経験しましたが、当時(現在もそうですが)悪性腫瘍の中で治療に抵抗し最も予後の悪い膠芽腫の治療法の開発を志し、米国ヒューストンにあるM.D.アンダーソン癌センターに留学して、脳腫瘍の分子生物学的研究の基礎を学びました。これが、現在に続く私のライフワークの1つです。
その後、熊本大学→鹿児島大学→熊本大学と武者修行を積み、平成16年より宮崎大学脳神経外科教授に就任しました。
当教室は、宮崎県の人口111万を背景とするため、大都会の施設に比べ、症例の絶対数は限られますが、逆に全ての県内の症例を統括するポジションにあることで、治療困難な症例の集中が進み、バラエティに富む症例が集まることです。そのため、宮崎県民の皆様にとっても、非常に特殊なケースは別として、ほとんど全ての症例に対応可能なようにスタッフを鍛えることが可能となっています。また、新たな治療法を開発するオールジャパンレベルの治験にも積極的に参加しています。
脳腫瘍の手術数も大都市にある施設に伍して九州内で3番目に多い施設であり、脳血管障害、当院救急部とタイアップした神経外傷、小児、機能的脳神経外科など、大学のみで専門医取得に必要な症例数を満たすことが可能です。また、教室員で血管内治療専門医の取得割合が高いことも強みの1つです。
また、宮崎の土地柄でしょうか、ぎすぎすしたところがなくおおらかに研修をすることが可能です。宮崎は、地理的に(交通の便から)やや交通に不便なところがありますが、世界を視野に入れた場合、大した差にはなりえません。若い先生方には宮崎を拠点として、どんどん海外を目指して自分を磨いてもらいたいと願っています。Young men be ambitious!
略歴
- 昭和58年(1983年)
- 熊本大学医学部卒業、熊本大学脳神経外科入局
- 平成元年(1989年)
- 熊本大学大学院医学研究科修了
- 平成4年(1992年)
- 熊本大学大学脳神経外科 助手
- 平成5年(1993年)
- テキサス大学MDアンダーソン癌センター 客員研究員 神経腫瘍学部門
- 平成7年(1995年)
- 熊本大学大学脳神経外科 助手
- 平成12年(2000年)
- 鹿児島大学医学部附属病院 講師
- 平成17年(2005年)
- 熊本大学医学部附属病院 講師
- 平成18年(2006年)
- 熊本大学大学院医学薬学研究部 助教授
- 平成18年(2006年)
- 宮崎大学医学部臨床神経科学講座脳神経外科分野 教授
- 平成26年(2014年)
- 宮崎大学医学部附属病院 副病院長、医療安全管理部長
主要研究領域
- 脳腫瘍の病態と治療
- 脳腫瘍の分子生物学的解析(癌抑制遺伝子、ケモカイン)
- 胚細胞腫瘍の髄液中マーカーの解析(s-kit)
- グリオーマ癌幹細胞の解析
- 機能的脳神経外科(三叉神経痛、片側顔面痙攣)