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共用試験とは

(1)共用試験とは

臨床実習開始前の学生の評価のために行われる総合試験のことで、コンピュータを用いた多肢選択形式試験(CBT)と客観的臨床能力試験(OSCE)から構成されています。2001年度から試験的に導入され、2005年度から正式に実施しています。

(2)なぜ、共用試験が必要か

医師法第17条には、「医師でなければ、医業をなしてはならない」と規定されています。しかし、その一方で、医学生を育てるには、医療チームの一員として患者さんの診療に携わる形で実習を行う、いわゆるクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)や面接・診療技能教育が必要となります。そこで、医学生の医行為が違法でないと解釈できる条件が示されました。具体的には、(1)侵襲性の高くない、一定のものに限る、(2)指導医によるきめ細かな指導監視の下に行われる、(3)事前に医学生の評価を行う、(4)患者などの同意を得て実施する、ことで、これらが保証されれば医学生にも医行為が許容されることになりました。

共用試験は、「事前に医学生の評価を行う」ための試験です。したがって、臨床実習に入るためには、必ずこの共用試験をうけ、合格してもらわなくてはなりません。

(3)共用試験の医学教育おける位置付け(「臨床実習開始前の共用試験」より)

共用試験