救命救急センターについて
ABOUT US
救命救急センター
救命救急センターは、平成24(2012)年4月9日に開所式を行い、4月10日に稼働を始めました。救命救急センターのベッド数は20床で、スタッフステーションを取り囲むような形でオープンフロアにベッドを16台配置し、個室4つを設けています。また、2つの処置室を有する救急外来とはドアで仕切られ隣接した構造になっています。
看護体制は二交代でPNS(Partnership・Nursing・System)を取り入れています。看護師が安全で質の高い看護を提供することを目的に、日勤帯は2人(新人を含めると3人)がペアとなり、対等な立場で、互いの特性を活かし、相互に補完・協力しあって看護ケアを行っています。また、緊急入院された患者さんが早期に回復できるように、急性期の救急看護を実践し、社会復帰を考えて、あらゆる職種の方と連携を取り、多方面から介入していくことを心がけております。看護を行う中で、患者さんの“笑顔”や“社会復帰”が私たちの“やりがい”に繋がっています。一人でも多くの患者さんの命を救う!心ある看護ケアを行うことを使命として、日々努力しています。
毎朝、救命救急センター内の患者をチーム単位でベッドサイドラウンドを行っています。ベッドサイドラウンドの目的は、全ての入院患者さんに対して、その日の担当看護師と情報を共有し、患者さんの病態生理や治療の経過、看護上の問題点を明確にすることです。カルテからの情報を直接患者さんの状態を確認しながら、使用している医療機器の必要性からADL拡大のための離床、経口摂取への早期介入、倫理的な問題など様々な情報を共有しています。また、人工呼吸器離脱に向けての注意点や具体的な介入について学びを深め、人工呼吸器を使用している患者さんでも寝たきりを防ぐための離床を医師と共に積極的に進めています。
ユニフォームは、平成30(2018)年10月に看護師もスクラブをブルーに統一しました。救急チームは、『気持ちを一つに!』という想いとユニフォームの背中には、「For MIYAZAKI」の文字がプリントしてあります。 宮崎県のためにチーム一丸となり救急医療を行うという気持ちが込められています。広い心で細やかな配慮ができるスタッフとして誇りを持ち、患者さんに寄り添う救急医療チームを象徴するユニフォームとなっております。
救命救急センターのご案内
救命救急センターは、ドクターヘリ・ドクターカーによる重症患者受け入れに加え、初期救急医療機関及び二次救急医療機関の後方支援として、紹介患者を常時受け入れています。 また、入院時より患者支援センターの看護師、メディカルソーシャルワーカー(MSW)と連携し、転院調整や様々な社会的背景のある患者さんへの対応を行い、常に救急患者の受け入れができるようチームで取り組んでいます。 週に一度、川名病棟医長、救命救急センター看護師長、看護師のリーダー、患者支援センター担当看護師、MSW、救急科ベッドを持つ7階西病棟の看護師長で転院可能な患者情報を共有し、転院調整を図るなど、退院支援に向けて調整を行っています。
救命救急センターで扱う主な疾患
スタッフステーション
救命救急センターの医師は、令和4年(2022)年3月現在15名です。
・専門医(救急科専門医10名、救急科指導医2名、脳神経外科専門医2名、集中治療専門医2名、形成外科専門医1名、熱傷専門医1名)
救命救急センターの看護師は、令和4年(2022)年3月現在46名です。
・看護師長1名
・副看護師長3名
・看護師42名
・フライトナース8名、ドクターカーナース6名
・専門・認定看護師(急性・重症患者看護専門看護師1名、救急看護認定看護師2名、小児救急看護認定看護師1名)
救命救急センターのベッド数は20床で、4対1看護体制をとっています。平成24年4月にドクターヘリを導入し、年々患者の重症率が増加し、多発外傷などの外因性疾患患者が6割、内因性疾患患者が4割程度を占めております。 救急患者を連続して受け入れることもありますので、救命救急センターから外来応援を行うなどフレキシブルに対応しています。近年、外来における緊急手術にも対応できるように、手順・手引類の整備やアクションカードの作製、手術物品の見直し、処置室内の環境整備に取り組んでいます。
ヘリポート棟
ドクターヘリの運航開始から遅れること1年。平成25年3月に救命救急センター外来にエレベーターで直結するヘリポート棟が完成し、出動時間と外来診療室搬入時間の大幅な短縮が可能となりました。
外部航空機関との連帯
救急車やドクターヘリ、ドクターカーによる患者の受け入れだけでなく、宮崎県防災救急ヘリコプター「あおぞら」や海上保安庁ヘリコプター「まなづる」が救助した患者の収容も積極的に行っております。
平成26年度のこれらの機関からの要請で当センターに収容患者数は28人となります。平成25年度には、より緊密な連携を目指して、ドクターヘリホットラインを宮崎県防災救急ヘリコプター「あおぞら」とも共有できるシステムを構築し、ドクターヘリの重複要請時には当院のフライトドクターが「あおぞら」に搭乗して出動するピックアップ運用もスピーディに行えるようになりました。