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骨のしくみ

スポーツ傷害Q&A

骨の数は?

おとなの骨は206個あります。こどもは骨の成長段階でひとつになっていないところがあるので、おとなよりも骨の数が少し多いです。頭、胸、背中、腰の部分に80個、うで、あしに126個あります。両手の骨だけで54個あります。それだけヒトにとって手の働きが大切だということを示しています。

ヒトの体の中で一番大きい骨は?

太ももにある大腿骨です。約40センチの長さがあります。

ヒトの体の中で一番小さい骨は?

耳の中の耳小骨(じしょうこつ)です。ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3種類あります。それぞれ9ミリ、7ミリ、3ミリです。

骨のつくりは?

骨はタンパク質からなる骨基質と、カルシウムやリンなどを主とした骨塩とからなる硬い組織から成っています。

骨の形は?

骨の形はいろいろで、ひとつとして同じ形のものはありません。大きく分類すると、長管骨(上腕骨、大腿骨など)、扁平骨(頭がい骨など)、短骨(手根骨、耳小骨など)、不規則骨(背骨など)に分けられます。

骨のはたらきは?

骨は運動器の大切な構成成分のひとつです。ヒトの骨格を形成して身体の形を保ち、運動や姿勢に関与するとともに、脳や内臓を保護する役割も担っています。さらに、骨髄内では赤血球・白血球・血小板などを産生して造血機能が営まれ、免疫に関係する抗体も作られています。そして、カルシウムやリンなどのミネラルの貯蔵庫としても機能し、これらの代謝に重要な役割を果たしていいます。このように骨は体内の精密機械工場のようなはたらきをもっています。また、骨は一生を通じて形成と吸収が活発に行われています。何らかの原因によって、この骨形成と骨吸収のバランスが悪くなると、骨粗鬆症などの病気がおこります。

参考文献:

「からだの物語」シリーズ?. 骨、学習研究社、東京、2002