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反復性肩関節脱臼

スポーツ傷害Q&A

肩が脱臼が癖になるとは

癖になるのではありません。肩がはずれないようにしている靭帯が1回目の脱臼の時に壊れ(Bankart lesion)、機能しなくなり脱臼してしまいます(図1)。多くは後方のものを取るときなどの肩関節外転、外旋位ではずれます。靭帯が骨とともにはがれることもあります。

はずれなくするにはどうすればいいの?

はずれるような動作をしないことです。その動作のときは靭帯が機能していないのでどんなに注意しても必ずはずれます。動作に気をつけてもスポーツや睡眠時は気をつけることができないのではずれることが多々あります。

 

筋肉をつければはずれないの?

筋肉をつけても靭帯の機能はまかなえないのではずれます。

 

治療法は?

完全に治すには手術しかありません。手術は現在、関節鏡による手術が主流で1cmの傷3ヵ所ほどで行っています。4mmのカメラを肩関節内に挿入し機能していない靭帯を修復します(図2)。以前、行われていた切開による手術に比べると正常組織を犠牲にせず、からだに負担をかけず修復ができます。

 手術以外の方法はないの?

スポーツ選手でスケジュールの問題等で手術ができないときはスポーツができる装具で競技復帰する選手も出てきました。しかし、はずれる肢位をとらせない装具なのでその肢位をとるとはずれてしまいます。何回もはずれていると関節の変形、他部位の病変も出現し治療が難しくなります。