研究科概要

大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)の概要

1.修業年限

標準修業年限は2年とします。ただし、優れた業績を挙げたものにあっては、大学院設置基準第16条ただし書きの規定により、1年以上の在学で足りるものとします。

2.履修コース

看護学研究科では、「基盤システム看護学」、「地域・精神看護学」、「成人・老年療養支援看護学」、「母子健康看護学」の4つの教育・研究領域を設置し、要請する教育課程に対応して、「研究者育成コース」と「実践看護者育成コース」を置く。

(1) 研究者育成コース(Training Course for Researchers)

「研究者育成コース」は、看護学の教育者・研究者としての基礎づくりをするコースであり、学士教育を基盤として、人間の個体としての特性や 看護学の体系化、教育評価、看護技術の開発や実践効果の検証などを積極的に推進していく能力を育成する教育者・研究者の育成を目的としています。

(2)実践看護者育成コース(Training Course for Advanced Practice Nurses)

「実践看護者育成コース」は、専門看護師の育成を行う「がん看護」、実践力を有する助産師を育成する「実践助産学」(免許取得課程)と、実務経験のある助産師のキャリアアップを図る「実践助産学開発」を置き、教育・臨床で研究的思考を持って実践する看護専門職の育成を目的としています。

3.領域別研究概要

教育・研究領域 研究指導教員 主たる研究内容
研究者育成
コース
基盤システム
看護学
澤田浩武
0985-85-9813
生体システム看護学特論および、その演習をベースとして、看護対象の各種測定法を用いた機能および形態評価を行う。さらに生活に関わる生体機能について研究計画を立案し、研究活動を行い、論文の作成を指導する。
吉永尚紀
0985-85-9784
健康問題や障害を抱える人々と家族を支援する上での課題や、より良い援助技術・方法論を探求する。メンタルヘルスケアおよび認知・行動科学的アプローチを中心に、臨床疑問・課題の解決に資する研究の指導を行う。
大川百合子
0985-85-9816
看護技術に関する論文の検索及びクリティークを行い、看護技術の効果を検証するための研究方法や分析方法の検討を行うとともに、研究計画書作成、研究活動、論文作成の指導をする。
新田汐里
0985-85-9804
看護理工学に基づき看護研究を展開するための基礎を押さえ、非侵襲的なスキンアセスメントやスキンケアに関連するテーマを中心に、看護上の課題解決に資する一連の研究活動(文献検討、研究計画の立案、研究活動の実施、研究成果の公表)について指導を行う。
地域・
精神看護学
鶴田来美
0985-85-9841
地域で生活する人々の健康・生活の質を向上させるために、看護の知識・技術、ならびに看護の機能を地域社会に幅広く適用していく方法論及び、効果検証の方法論を探求する。文献検索、文献検討、研究計画書の作成、調査の実施や論文作成は、個人的な指導も行うが、地域看護学領域の複数の教員や、ともに学ぶ大学院生と討論を行いながら進めていく。
武田龍一郎
0985-58-3423
身体的ストレスや心理的ストレス、及び両者の相互作用による不快情動体験である「痛み」について、それらの発生機序と制御・治療方法等、苦痛軽減の看護技術に資する研究指導を行う。
田上博喜
0985-85-9727
精神疾患や障害を抱えながら生活する当事者への精神看護実践・心理社会的アプローチや、人々のメンタルヘルスに関する課題・疑問等から研究テーマを抽出し、一連の研究活動について指導を行う。
吉永砂織
0985-85-9583
加齢や生活行動に関わる身体特性について、形態・機能的評価手法を用いて探索し、健康行動につなげる看護実践に資する研究課題について指導する。
成人・老年療養
支援看護学
柳田俊彦
0985-85-9820
薬物療法に関するテーマを抽出し、作業仮説をたてて、科学的に探求、検証するための方法論と論文作成を指導する。研究テーマに応じて、アンケート調査、疫学調査などに加えて、培養細胞や実験動物などを用いた基礎研究を行う。
木下由美子
0985-85-9826
成人・老年期にあり、疾患を持つ対象者や家族を中心に、Quality of Life(生活の質)の向上を目指した看護ケアをテーマとして、一連の研究活動(文献検討・研究計画書・研究活動・論文発表)について指導を行う。
金岡麻希
0985-85-9824
侵襲を伴う治療における看護ケアやその課題について、国内外の文献検討からスタートし、研究テーマの絞り込み、研究計画書から論文作成までの指導を行う。
母子健康
看護学
金子政時
0985-85-9836
宮崎県の産科・新生児領域の臨床フィールドや総合周産期センターで取扱うハイリスク母体・新生児を対象に周産期システム、発達期脳障害、母子感染に関する問題点を抽出させ、それに対する対処法および病態解明に関する研究計画の作成、実験の遂行、理論の展開、研究論文の作成にいたる一連の過程を指導する。
関屋伸子
0985-85-9832
女性の生涯にわたる健康を支援するために、セクシュアルヘルスやリプロダクティブヘルス/ライツに関する健康課題やそのケアについて、国内外の文献検討、研究テーマの設定、研究計画書立案ほか、一連の研究活動に関する研究指導を行う。
野間口千香穂
0985-85-9837
小児とその家族の健康問題に関連した体験、およびセルフケアとその発達、小児と家族のヘルスケア環境における課題や看護介入について、研究テーマにそった研究計画を立案して研究活動を行うための研究指導を行う。
実践看護者
育成コース
がん看護 柳田俊彦
0985-85-9820
がん治療、緩和ケアの臨床現場における薬物治療に関わる 様々な問題点を研究テーマとして、研究計画の立案、研究 の遂行、学会発表、論文作成までの一連の研究活動の指導 を行う。また、薬物治療の実践における、医師・薬剤師と の連携の在り方に関する研究指導を行う。
木下由美子
0985-85-9826
がんと共に生きる対象者や家族のQuality of Life(生活の 質)の視点に立った、水準の高い看護実践について探求す る。さらに、一連の研究活動(文献検討・研究計画書・研 究活動・論文発表)について指導を行う。
金岡麻希
0985-85-9824
がん治療、特に侵襲の高い治療における問題点、それに対する看護ケアの方法や課題について、研究計画の作成、データ収集、結果の分析、論文の作成にいたる一連の過程を指導する。
実践助産学
実践助産学開発
金子政時
0985-85-9836
産科・新生児医療の臨床現場において、母体や新生児の医療および看護を実践する上で発生する問題点や母子健康を増進するための環境因子から発生する問題点への対処法ならびに医師と看護師・助産師の医療連携の在り方に関する研究計画の作成、研究の実行、研究結果の分析、研究論文の作成にいたる一連の過程を指導する。
関屋伸子
0985-85-9832
主として周産期にある母子及びその家族の健康課題に対するEvidence-Based-Midwifery careを探求する。安全で安心できる出産、育児の実現に向けた支援に関する研究テーマについて研究指導を行う。
野間口千香穂
0985-85-9837
ハイリスクおよび遺伝に関連した健康問題を有する新生児・乳児とその家族のケアに関する課題について、研究テーマにそった研究計画を立案して研究活動を行うための研究指導を行う。
澤田浩武
0985-85-9813
胎児・新生児・乳児の医療および看護を実践する上で発生する、医学的、社会的問題点の探索とその解決法について、研究計画を立案して、研究活動を行うための研究指導を行う。

ページの先頭へ