ナースのためのブラッシュアップ講座

平成29年度宮崎大学医学部(看護学科)公開講座 受講者募集案内

本講座は、参加者のみなさまと本学看護学科教員が知識・経験を共有しながら看護の実践能力を磨くことをめざします。トレンドで、かつ実践に役立つ内容に焦点をあて、双方向の講義を中心に演習や実技を取り入れる予定です。
ナースではない方も参加できますので、ふるってご参加ください。お待ちしております。

開催日
平成29年7月~8月
対 象
高校生、大学生、一般、看護職者
会 場
宮崎大学医学部(清武キャンパス)総合教育研究棟
受講料:全日程受講(全3回):2,000 円(テキスト代込み)
部分受講:1 回につき、1,000 円(テキスト代込み)
日 時 テーマ 講 師 会 場
第1回 7月1日(土)
(10:00~12:00)
医療事故に学ぶ医療安全 基礎看護学講座
甲斐 由紀子
宮崎大学医学部
(清武キャンパス)
第2回 7月29日(土)
(15:00~16:30)
薬物相互作用
-身近な薬から食品まで-
成人・老年看護学講座
柳田 俊彦
宮崎大学医学部
(清武キャンパス)
第3回 8月19日(土)
(13:30~15:30)
「老い」を支えるということ 成人・老年看護学講座
竹山 ゆみ子
宮崎大学医学部
(清武キャンパス)

申込方法

受付期間:講座開始の3営業日前まで(例:7/1開講講座の場合は6/28まで)
申し込み方法は下記をご参照ください。
29募集要項(看護学科公開講座)

受 講 申 込 先
宮崎大学研究国際部 産学・地域連携課
電話:0985-58-7188
FAX:0985-58-7793
E-mail:m-chiiki@of.miyazaki-u.ac.jp

講座内容

第1回 7月1日(土) 10:00~12:00

医療事故に学ぶ医療安全

基礎看護学講座 教授 甲斐 由紀子

2016 年7 月30 日、群馬大学医学部附属病院は、腹腔鏡手術に伴う死亡事故問題に対して、医療事故
調査の最終報告書を公表しました。当初、一連の事故は一人の医師による手術に伴って発生したと報道さ
れたことから、「医師個人の問題」と理解した方も多かったのではないかと思います。
しかし、報告書では、「診療科と病院の診療および安全管理体制という組織上の問題が大きい」と述べら
れています。つまり、事故の発覚が遅れ、再発防止策が講じられないまま手術が継続して行われたという
ことです。
また、事故調査の目的は責任追及ではなく再発防止であると明記され、事故防止の提言、同僚評価につ
いて述べられています。これらのことから、今回は、事故防止・再発防止の視点から、インフォームド・
コンセントおよび記録、職種間連携を中心に学びましょう。

第2回 7月29日(土) 15:00~16:30

薬物相互作用―身近な薬から食品まで―

成人・老年看護学講座 教授 柳田 俊彦

国内外の報告において、薬物治療による健康被害がかなりの割合に達していることが明らかになってい
ます[米国:入院患者の6.7%に重篤な副作用(JAMA 279: 1200-1205, 1998)、京都大学グループ:入院
患者の5人に1人に健康被害(2009年報告)など]。
看護師は、薬物治療において、与薬の実践者として、患者と直接接する立場にあり、患者の薬物治療に
対する応答(有効性や有害事象)を最も身近に察知できる存在といえます。臨床でよく使われる身近な薬
物を中心に、気をつけておきたい副作用や薬物相互作用、食品との相互作用について、一緒に勉強してみ
ませんか?実例をもとに、様々な薬物の相互作用を学んでいきましょう。

第3回 8月19日(土) 13:30~15:30

「老い」を支えるということ

成人・老年看護学講座 講師 竹山 ゆみ子

「老い」の過ごし方はさまざまであり、一様ではありません。一様ではない高齢者の過ごし方(生活)
に寄り添い方を変化させながら柔軟に対応していくためには、柔らかい思考が必要になります。本講座で
は介護保険制度や地域包括ケアシステムの構築といった社会環境の変化に対応しながら、生きることと逝
きることを同時進行で支えていくことを志向したいと考えます。フレイルの思考、目標志向型思考でのニ
ーズ把握、療養過程をプロセスで捉えながら家族の課題も見出しやすい検討シート等を紹介しながら、高
齢者やそのご家族が、ともに望む人生を全うしていただける「支え方」を考えていきたいと思います。

看護学科公開講座案内図

看護学科公開講座案内図

ページの先頭へ