模擬患者(SP)参加型教育

 医師と患者さんのやりとり(医療面接)を学ぶ際に、何をどのように聴くのか、というコミュニケーションを学ぶには、講義による知識の習得だけではうまくいかず、体験学習が求められます。学生同士がシナリオに沿って医師役と患者役を演じるロールプレイという方法では、友だち同士の慣れ合いから緊張感がない、照れが生じるなど、効果的に学ぶことができません。そのため、SPと呼ばれる模擬患者を用いた教育がなされています。

SPとは

 多くの場合、一般の人が医療系(医学部や薬学部など)の学生のために患者役を演じ、学習者の医療面接の練習の相手をするものです。事前に渡されたシナリオに沿って、症状など直接病気に関係することだけでなく、患者の仕事や家庭での悩みなど、心理社会的な面も伝えます。SPの定義は、「学習者の教育のために一定の訓練を受けて、実際の患者と同じような症状や会話を再現する患者役を演じる人」とされています。

 SPには、Simulated Patient(一般模擬患者) とStandardized Patient(標準模擬患者)の2通りがあり、学習者の教育目的によって区別されています。一般模擬患者は、状況や学生に応じて適宜変化を持たせて演じることができます。シナリオにそって役作りを行い、自分の気持ちの動きに素直に演じることができます。標準模擬患者は、医療系の学生に対して行われている臨床判断能力試験などに参加します。試験という性質上公平に対応する必要があり、どの学生にも「同じ患者」を演じることが求められます。誰がやっても同じような演技ができるようにシナリオどおりに正確に演じることが重要となります。

安息の会 宮崎大学では平成18年3月から模擬患者の育成を行い、平成19年4月12日に宮崎大学医学部医学科で初めての模擬患者(SP)参加型医療面接実習を行いました。『安息の会』として、ボランティアの方にご協力いただいております。 現在、22名の方がご協力して下さっております。(男性3名・女性19名)
現在の模擬患者さんは先に記した分類によれば、主に一般模擬患者として医学部5年生の実習にご協力いただいております。 今後は医療面接の試験の機会が増えるため、宮崎大学でも標準模擬患者確保が急務となっております。

私たちと一緒に医学生を育てていきませんか!

模擬患者(SP)ボランティアを随時募集しています。少しでも興味を持っていただいた方、実際に実習の様子を見学しにきませんか。お待ちしております!!

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