宮崎大学サブユニットセンター長 交代のごあいさつ

前サブユニットセンター長の黒田嘉紀(宮崎大学医学部 社会医学講座 公衆衛生学分野 教授)が、2024年3月末をもって定年退官したことにともない、新しく澤田浩武(宮崎大学医学部 看護学科 生活・基盤看護科学講座 基礎看護学領域 教授)がサブユニットセンター長に着任いたしました。澤田よりご挨拶を申し上げます。

はじめまして。2024年4月からエコチル宮崎サブユニットセンター長になりました、澤田です。どうぞよろしくお願いします。
 私は京都の高校を卒業後、平成元年に宮崎医科大学に入学しました。京都ユニットセンターに怒られるかもしれませんが、宮崎は、人も気候も温かく、食事の素材は、肉、魚、野菜、果物どれも美味しく、楽しい大学生活を送ることができました。この宮崎に貢献したいと思い、大学卒業後も宮崎に残り、小児科医になりました。これまで大学病院のほか、都城市郡医師会病院、都農町国民健康保険病院で勤務しました。県北では済生会日向病院と延岡市夜間急病センターの外来診療に携わりました。
 私は大学小児科で、身長に関わる様々なホルモンや、摂取した食事がエネルギーとして利用、貯蓄されるしくみについて研究しています。みなさまのお子様が生まれた時に産婦人科で赤ちゃんの血液を数滴採取して検査しているのは、ホルモンやエネルギーの病気を早く見つけて治療するためです。是非、母子手帳でご確認ください。
 子どもの発育には内的要因(遺伝、疾病)と外的要因(生活習慣、環境)が密接に関わっていますが、その一つ一つの要因がどの程度、発育や発達に関わっているかは不明です。これらを明らかにするのがエコチル調査です。子どもの時のどの要因が、成人した時の身長、体重、心身の健康にどの程度関わっているのか、これを明らかにするためには大人になるまで調査しなければなりません。そしてこの調査で分かったことを子どもたち、孫たちに伝え、心身ともに健やかな大人へと成長していく環境整備に役立てたいと思っています。われわれの子どもたち、孫たちのためにこれからも御協力の程、どうぞよろしくお願いします。