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学習・受験ガイド

このガイドは、共用試験OSCE を受験する医学生の皆さんのために、学習方法に関するアドバイスと、実際に試験を受ける際の一般的な注意事項をまとめたものです。各大学でOSCE 受験者向けに行われる説明会とあわせて参考にしてください。

1.「学修・評価項目」と「共用試験OSCE 教育・学習用DVD」を学習の参考に

共用試験OSCE の課題は、診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度についての学修・評価項目(以下、学修・評価項目)」、およびそれを映像化した「共用試験OSCE 教育・学習用DVD」をもとに作られています。なお、「学修・評価項目」で「*」(アステリスク)がついている項目は出題されません(理由は「学修・評価項目」を参照)。

2.「医学系サンプル課題シート」を受験の参考に実際に

出題されるOSCE の課題シートは非公開ですが、2007 年度共用試験医学系OSCEから、例年各診察ステーション用の「医学系サンプル課題シート」が公開されます。受験の参考にしてください。

3.受験する際の注意

(1) 課題シート(サンプル課題シートを参照)

課題シートはステーションに入ったら読み始めてください(音読、黙読どちらでも可)。
読む時間は実技時間(5 分または10 分間)に含まれません。課題の中の状況設定は、以下の通り各課題共通(医療面接、外科・救急の一部を除く)ですので、それを念頭において実技を行ってください。

「ここは総合外来で、あなたは臨床実習の学生です。患者さんの○○さんは初対面です。」

(2) 模擬患者の待機

医療面接以外のステーションで模擬患者がいる場合は、ステーションの中に待機しています。

(3) 所見の述べ方

課題シートに指示があれば、診察所見を評価者に向けて述べましょう。指示があるにもかかわらず所見を述べなかった場合には、評価者から所見を質問される場合があります。
所見を述べる必要がない場合は、課題シートに「所見を評価者に述べる必要はありません。」などと記載されています。

(4) 患者さんや介助者への声かけ

医療面接以外のステーションにおいても挨拶や診察・手技の中での声かけなど、患者さんや介助者に配慮したコミュニケーションをこころがけましょう。この点も評価の対象となります。

(5) 左利きの学生が行う手技

「学修・評価項目」あるいは課題シートに特に指示がなければ、左右を逆にした手技でも、右利きと同じ手技でも、どちらを行ってもかまいません。

(6) 評価者からの指示

課題の設定に応じて、あるいは不必要な手技を行っている場合や、手技に手間取って先に進めない場合などに、評価者から先に進むように指示されることがあります。

(7) 時間切れの場合の挨拶

課題で指示された内容を時間内に全て終えることができなかった場合でも、患者さんにお礼を述べて終了しましょう。

初出:平成17 年10 月8 日
改訂:平成18 年9 月21 日

医療系大学間共用試験実施評価機構 医学系OSCE 実施小委員会、事後評価解析小委員会