宮崎大学 医学部 内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野(第3内科)

医局員ブログ

医局長交代しました。

2016年02月29日

この2月より医局長を拝命した望月です。前医局長の飯干先生をみていると医局長は大変だなと思っておりましたが、実際に自分がその立場になってみると膨大な量の仕事(雑用?)に通常業務が滞りそうになります。しかしながら、これまではなんとなくしか考えていなかった第三内科という組織のあるべき姿が見えるように、そして考えるようになりました。

 

臨床面では、大学病院の機能と県内医療の両者のバランスを保ちながら、そして所属する個々の医師の将来を考慮しながら、いろんなことを中里教授、それぞれの分野長である塩見先生、松元先生、山口先生、上野先生が考えておられることがわかりました。来年度は3人の医師の入局が決定し、それぞれの先生のキャリアをどのように作っていくかに真剣に取り組んでおります。病棟では、「共通病床」という比較的自由に入院できるベッドが大幅に増え、病院全体の空き病床利用が進み、入院患者さんの数が増えております。病棟医長今津先生の采配もあり、これまで以上に重症患者さんの受け入れが進んでおります。

 

研究面では、CREST「自律神経・ペプチド連関を基軸とするエネルギー代謝と免疫制御機構の解明」、文部科学省からの次世代癌研究シリーズ戦略的研究プログラムなどの研究費の助成を受けながら、迫田先生、柳先生、坪内先生などを中心に精力的に医学の進歩に貢献しております。神経グループでは、砒素の臨床研究が先日宮崎日々新聞に紹介され、モチベーションが上がりました。4月からは大学院に4名の医師が進学することが決定しており、更に大きな飛躍が期待できそうです。

 

教育面では、2015年卒業の医師からは専門医制度が大きく変わります。内科専門医、当科担当4分野の専門医制度も例外ではなく、変わります。この改革の本来の目的は医師の「充実した教育システムの確立」であり、今回の制度改革の中でどのように若い医師の教育システムを確立できるかを検討しています。幸いにも副科長である塩見先生が宮崎大学内科系のまとめ役として、宮崎県の代表として、プログラム作成にかかわっていただき、順調に研修プログラムが作成されつつあります。宮崎県の特性として内科系各講座、県内病院との連携が良いこともあり、都会ではありえないくらい充実したプログラムになりそうです。宮崎県内のみならず、県外からも参加をお待ちしております。

 

最後に、当科の秘書さんですが、人の異動、年度末ということもあり、てんやわんやの状態が続いておりました。そんな中、新しい秘書さんが23日に追加で加わっていただくことになり、事務室の空気が穏やかになりました!何か気になること、気がついたことなどがありましたら、いつでもご連絡(email: mochizuki-h@umin.net)いただけますと幸いです。慣れない仕事でご迷惑お掛けすることもあるかと存じますが、今後ともご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

写真は国富町萬福寺にある桃山式枯山水庭園・楽山園にある樹齢300年の八重紅梅です。凛とした空気の中で静かに花を咲かせる巨樹が江戸時代中期から人々の生活を眺めてきたと思うと、とても感慨深いです。