ご挨拶
この度、「第27回日本運動器科学会」を宮崎で担当させて頂きますことを、教室員一同大変光栄に存じております。
本会は平成27年7月4日(土)に宮崎市の宮崎観光ホテルにおいて開催致します。会場は、大淀河畔、天然温泉湧出し宮崎リゾート温泉郷のひとつであります橘公園通りホテル街にあります。
このホテル街は、旧くは新婚旅行のメッカでもあり、また作家“川端康成”が橘公園の景色を讃え、小説「たまゆら」の舞台に書き下ろした場所としても有名です。是非、多くの先生方にお越し頂き宮崎をご満喫頂けたらと思っております。
本学会は、運動器、特にロコモティブシンドローム（ロコモ）や運動器リハビリテーションを専門とされている様々な分野の方々が日本全国から一堂に会し、基礎的なことから臨床に至る最新の話題やリハビリを中心とした保存療法などを討論したり親睦を深める場と思っております。
ロコモは日本整形外科学会前理事長中村耕三先生が提唱され、さらに厚生労働省が推進する“健康日本21”にロコモの認知度を高めるということが明記されたこともあり”新国民病“と言われるようになりました。今回の学会のテーマは、いよいよ私たちロコモに取り組む関係者が、より一層ロコモ啓発、予防や治療に邁進する必要があると考え、“運動器イノベーション ―運動器・ロコモの新しい未来―”と致しました。
特別講演と致しまして、日本臨床整形外科学会理事長田辺秀樹先生、福島県立医科大学教授白土修先生をお招き致しました。
ランチョンセミナーとして、埼玉医科大学主任教授織田弘美先生、広島大学病院教授木村浩彰先生、日高整形外科病院理事長日高滋紀先生に教育講演をお願い致しております。ご高名な先生方から運動器に関する最近のトピックスが拝聴できますことを楽しみに致しております。
また学会当日の午後に宮崎県医師会との共催で「市民公開講座」を設け、「動く喜び、動ける幸せ：歩ける喜びロコモ予防」をテーマに中村耕三先生、藤野整形外科医院院長藤野圭司先生にご講演して頂きます。またとない機会ですので多くの県民の方々にご参加頂きたいと願っております。
最後になりますが、今回も会期を例年通り土曜日に設定しております。宮崎は“太陽と緑の国”、“神話の里”とも呼ばれており、特に今回の学会のポスターにもなっている高千穂は「古事記」「日本書紀」に登場する天孫降臨や天岩戸開きの地でもあります。他にも宮崎には魅力的な観光地や美味しい食がたくさんございますので、学会でのご活発な討論の後は、是非太陽あふれる景色や食をご堪能頂けたらと思います。皆様にお出でいただくことを心よりお待ち申し上げております。
第27回日本運動器科学会
会 長 帖 佐 悦 男
(宮崎大学医学部整形外科学 教授)