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診療について

外来

 当科(膠原病・感染症内科)では、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、シェーグレン症候群、血管炎症候群、ベーチェット病などの膠原病と、全身に影響を及ぼしている感染症を診療の2本柱としています。加えて、診断に難渋する不明熱や膠原病に関連した呼吸器疾患(間質性肺炎や肺高血圧症)などを診療対象としており、非常に多彩な患者群と対峙しています。

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近年、関節リウマチに対してTNF阻害剤をはじめとした生物学的製剤が使用されるようになり、従来の「臨床的改善」から、「臨床的治癒」という最終目標まで到達することが可能なものとなってきました。そのため、関節リウマチは整形外科医だけの領域ではなく、むしろ膠原病内科医の関わる比重が高くなってきています。さらには、白血球除去療法などの専門的な治療にも取り組んでいます。

人口の高齢化や医療の進歩に伴い、日和見感染を起こす患者が多くなってきています。その治療には、専門的な判断や感染制御の知識が必要とされます。当科では、診断や治療に難渋している感染症症例のコンサルテーションに対して、適正な抗菌薬使用などのアドバイスを行なっています。並行して、感染症専門医の人材育成にも力を入れています。感染症領域ではHIV感染者や、最近増加傾向にある輸入感染症(デング熱や腸チフス、マラリア)の診療にも携わる機会があります。

免疫不全患者を診療する際に合併する頻度が高い呼吸器感染症や間質性肺炎については、毎週金曜日に気管支内視鏡検査の枠を設け、気管支肺胞洗浄や肺生検を行っております。最近気管支内視鏡ナビゲーションシステムを導入しましたが、肺癌の診断率向上に加えて、呼吸器疾患の研修に大いに役立てています。
新患日は火曜日と木曜日で、各々2名の医師が担当となっています。

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病棟および入院

 当科では、膠原病・リウマチ性疾患、感染症、呼吸器疾患など幅広い疾病を対象とし、これら疾病の専門医が、診療に当たっています。

 膠原病の診断に当たっては、疾患の多様性から全身精査をすることで初めて病態が明らかになります。各々の臓器病変に対する対処法も熟知していなければなりません。特に、合併する可能性のある間質性肺炎や肺高血圧症、中枢神経病変、腎障害、治療中に併発する感染症に対する治療は重要であります。そのため、ステロイドや免疫抑制剤および抗菌薬の使用に習熟していることが必要であります。適切な治療をすることで膠原病の生命予後は確実に向上しており、当科はその最前線で診療に当たっています。

診断に苦慮する発熱(不明熱)に関しては、県内全域からご紹介があります。その診断過程には専門性を必要とし、また様々な専門医と協力できる大学病院は、その意味で最適な診療を提供できるものと考えています。

入院につきましては、限られた病床数と患者さんの特殊性から、円滑に行えないことがあります。各医療機関の先生方におかれましては、ご迷惑をおかけすることがあるかと存じますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

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