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医局長挨拶

膠原病・感染症内科
医局長 宮内 俊一

膠原病感染症内科は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスをはじめとする膠原病、膠原病に伴う間質性肺炎や日和見感染症を主体とした呼吸器疾患、HIV感染症、輸入/新興感染症、院内の各診療科で治療に難渋している感染症、不明熱など診断困難な症例などを担当しています。医局員数は宮崎大学(教員と医員)と協力病院出張者を合わせても20名弱と決して大きくない診療チームですが、このメンバーで県内の膠原病診療のほぼ全てをカバーし、県全域に関わる感染症診療(新型コロナウイルス感染症など含む)にも携わります。女性医師も所属し、それぞれ出産や子育てを経験しつつ、貴重な戦力として診療に、研究に、教育に頑張っています。

膠原病診療については、それぞれの疾患の診断精度や治療方針の選択肢は近年大きく発展し、寛解が期待できるようになりました。個々の患者の特性に合わせたテーラーメイドの医療を目指しています。感染症診療については、感染制御部と提携して院内のみならず県内の病院と協力しながら、抗菌薬使用の適正化や地域の医療施設の感染対策への貢献を目指しています。

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研究面については、膠原病リウマチ性疾患におけるHTLV-1感染の免疫学的意義および臨床的意義について研究を進めています。またダニ媒介感染症について、迅速な診断法、的確な治療選択について臨床研究を行っています。基礎研究に留まらない臨床に寄与できる研究(bench-to-bedside)を意識して進めており、宮崎大学でしかできない研究分野を開拓し発展させていこうとして考えています。

教育面でも医学部生や研修医への教育に力を注いでおり、研修医1名、医員1名、指導医1名による指導体制をとっており、また週2回のレジデントラウンドや実臨床に役立つショートセミナーを継続して行っています。

当科で扱う疾患は一つの臓器に限られたものではなく、横断的な病態で、かつ様々な病像を呈します。そのため筋・骨格系や皮膚疾患など広く全身をバランス良く診ることのできることができるようになります。「身体診察は患者さんに直接施行できる臨床検査である」、「generalistを基礎に持つspecialistを作る」というコンセプトを掲げ、当科で診療される若い先生方には、病歴聴取や身体診察を重視してもらいながら、研修に励んでいただいています。

当科では、我々の分野に興味のある若い先生方の入局を大歓迎しています。今後も、医療のニーズが高い感染症や膠原病の専門医を作りつつ、県内の医師との病診連携を深めて、地域医療の充実と、社会への貢献を目指していきたいと考えています。

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