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連携紹介(検査部・感染制御部)

検査部

免疫感染病態学分野と検査部の連携

検査部 佐伯 裕二

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附属病院検査部は、以前の内科学講座免疫感染病態分野が臨床検査医学を担当していたご縁から、膠原病感染症内科と長く歩みをともにしてきました。現在も膠原病感染症内科(内科学講座呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野)梅北邦彦准教授が部長として検査部を指導しています。大学病院検査部は診断、治療効果および経過観察に必要な臨床検査データを提供するだけでなく、医療スタッフの教育、新たな検査法の開発、病態の解明など研究面でも貢献することが使命として求められています。当検査部では梅北准教授のもとで講座や診療科と密に連携して、的確な臨床検査の提供や医療の発展に寄与できるよう診療・教育・研究活動を行っています。

 

  1. 診療面ではそれぞれの臨床検査項目について診療科のニーズや臨床的有用性について十分な検討を行うこと、また検査現場での問題解決に診療科サイドの意見を反映することなどで連携の効果を発揮したいと考えています。
  2. 医学部学生、研修医、臨床検査技師の教育面では、検査データを的確に解釈できることを到達目標として、講座の医師が臨床的側面を担当するとともに検査部技師が診療に必要な細菌検査(検体採取法、グラム染色、同定菌や感受性結果の解釈)、血液検査(末梢血液像、血液凝固など)、生理検査(心電図、超音波検査)、一般検査などを実践的に指導しています。このような系統的な実習により、検査に対する理解が深まり、診療や検査教育に役立っています。
  3. 臨床検査は生体成分の分析技術が集約されたもので臨床研究に幅広く貢献できると考えていますが、臨床的意味づけや診療への有用性について診療科の視点が欠かせません。逆に臨床サイドからは検査部に分析法などについて技術的サポートを求められることが多々あります。また、検査の現場には研究材料がいたるところに見受けられます。このような環境を生かして講座の医師と検査部技師が連携して新たな診断法の開発や臨床的意義付けを行っていきたいと考えています。
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感染制御部

院内感染対策について

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膠原病感染症内科 高城 一郎

 附属病院では感染制御部(CIC)が院内における病院感染対策のための様々な活動を行っています。特に抗菌薬の適正使用と耐性菌予防の推進をはかるため、血液培養陽性患者、届出が必要な抗菌薬(カルバペネム系、抗MRSA薬)が新規に開始された患者、注意が必要な耐性菌(MRSA・多剤耐性緑膿菌・結核菌など)が検出された患者などを対象に、多くの診療科からコンサルテーションを受けるとともに、電子カルテにて患者の状況を確認し、あるいは病棟巡回などを行い、適宜主治医に働きかけを行っています。また、検査部細菌検査室、薬剤部とも協力し、耐性菌の発生状況の監視、抗菌薬使用状況の把握など病院感染対策に必要な業務を担当しています。職員教育の一環として、全職員を対象とした講義や特殊な部門との勉強会を実施し、医学生や看護学生、委託業者への教育にも携わっています。結核や中東呼吸器症候群(MERS)やエボラ出血熱など海外での感染症を含めた感染症の院内持ち込みを防ぐため、疑わしい場合は他の外来患者との接触を避けて診察ができるよう外来感染症トリアージ室を設置しています。

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