2023年12月18日

12月16日(土)に宮崎大学教育学部附属小学校で土曜講座「目指せ健康寿命日本一 きみの元気な未来のために」を開催しました。
宮崎大学の医学部・教育学部・工学部による連携企画であり、キャラバン隊初の学校でのイベントとなりました。
「みやざき健康キャラバン隊」は、三世代を対象とした様々な啓発活動に取り組んでおり、今回の土曜講座では小学校の児童とその保護者を対象に健康寿命について考え実践していただけるよう実施しました。
事前に附属小学校で募集を行い、当日は18名の児童とその保護者に参加いただきました。

参加者の皆さんと渡邉望先生(右)

実施内容は15分の講義の後、6つのブースコーナーでそれぞれ健康チェック体験を行います。
講義では、「心臓のはなし」「ロコモのはなし」「ベジのはなし」を、各領域のプロフェッショナルの先生方が講義しました。
渡邉先生による「心臓のはなし」では、心臓のしくみや心臓病と不整脈の種類と「心房細動」について、田島先生による「ロコモのはなし」では、子供の運動機能の低下と肥満について、篠原先生による「ベジのはなし」では、野菜や食生活のバランスの大切さについて、それぞれお話しました。
児童の皆さんも一生懸命聞いていました。

医学部の渡邉望先生による「心臓のはなし」
医学部の田島卓也先生による「ロコモのはなし」
教育学部の篠原久枝先生による「ベジのはなし」

健康チェック体験では、6つのブース「心エコー」「ロコモチェック」「ロコボット体験」「ベジチェック」「体組成」「救命救急体験」を回りました。

心エコー」では胸に機器を当てて、実際にエコー図で自分の心臓の状態を確認します。
また「超聴診器」という機械で自分の心臓の音を聴いたり心臓の波形をモニターで確認したりしました。

心エコー
超聴診器

ロコモチェック」では、立ち上がりテストと2ステップテストを行いました。
立ち上がりテストは簡単そうに見えますが、意外と苦戦する方も。
2ステップテストでは元気よく足いっぱいに広げる児童の皆さんがたくさん見れました。

立ち上がりテスト
2ステップテスト

ロコボット体験」では、宮崎大学が開発した「ロコボット」を実際に動かして遊べます。
体重移動と体とボールの連動が難しいですが、児童の皆さんは難なくこなしているように見えました。

ベジチェック」では、野菜摂取量をチェックできるベジメータと糖化度をチェックできるAGEs測定を行いました。
ベジメータは、野菜摂取状況を数値で測定することができる装置で、なんと装置に中指をはさんで10秒程度で野菜摂取状況を知ることができます。
AGEsとは体内に生成される老化物質のことでこの数値を測定することで、生活習慣病や運動不足になっていないかチェックできます。

AGEs測定
ベジチェック

体組成」では、専用の体組成計を使用し、体脂肪率や筋肉量を測定します。
素足で装置に乗って必要情報を入力するだけで簡単に結果が出ます。

体組成計で測定
体についてのクイズ

救命救急体験」では、2体の人形を使用して、実際に心肺蘇生と気管挿管の体験ができます。
プロフェッショナルの皆さんに指導してもらいながら一生懸命取り組んでいました。

心肺蘇生
気管挿管

そして最後にはなんと、救命救急チーム所有の本物のドクターカーも見ることができました。
普段見慣れないものを近くで見て実際に乗ったりして、興味津々の皆さんでした。

参加された児童の皆さん、ひとつひとつ真剣に取り組んでおり、とても楽しそうに体験していました。
キャラバン隊では今後も県内のたくさんの学校で健康寿命延伸の為の活動をしていきます。
附属小学校の皆さんありがとうございました!