CBA/J
| 分類 | 近交系（inbred strain） |
| 名前 | CBA/J |
| 説明 | BaggのアルビノマウスとDBAマウスの交配からStrongによって１９２０年代に育成された．いくつかの亜系統があり、Ｘ染色体に連鎖した免疫不全、ある種のT細胞非依存性の抗原にたいする反応に欠陥があり、B細胞の成熟に関連する、xid遺伝子（現在の命名ではBtk）をもつ亜系統（CBA/CaHN-Btkxid、以前はCBA/NJといわれた）や、T6といわれる染色体断片をもつ亜系統（CBA/CaH-T6/J）がある．CBA/Jにはこれらの特徴はないが、他の亜系統がもたない、網膜退行の原因遺伝子（Pdebrd1） をもっている．最近の報告にはマウスチフス菌に抵抗性であることに関連した研究（Moncure et al., 1999）、加齢に伴う聴力の低下や蝸牛の異常が少ないことから，蝸牛への加齢による影響についての研究（Parham et al., 1999）、モルヒネの鎮痛作用の性差がAKR、C57BLでは雄の方が感受性であるのに対してこの系統では雌の方が感受性で、AKRと比較した場合，雄 ではほとんど同じ感受性であるが、雌で比較すると３５倍も感受性であるという研究（Kest et al., 1999）がある． 維持機関のデータベースへのリンク Jaxon Lab. / 国立遺伝学研究所 |
| 維持研究機関 | 国立遺伝学研究所系統生物研究センター哺乳動物遺伝研究室 |
| 参考文献 | 1. Kest B, Wilson SG, Mogil JS (1999) Sex differences in supraspinal morphine analgesia are dependent on genotype. J Pharmacol Exp Ter 289: 1370-1375. 2. Moncure CW, Guo YN, Xu HR, Hsu HS (1998) Comparative histopathology in mouse typhoid among genetically diverse mice. Int J Exp Pathol 1998 79: 183-192. 3. Parham K, Sun XM, Kim DO (1999) Distortion product otoacoustic emissions in the CBA/J mouse model of presbycusis. Hear Res 134: 29-38. |