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沿革教室案内

2021年4月に新しく開講した当講座(内科学講座呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野)は、呼吸器内科、膠原病感染症内科、脳神経内科という3つの診療グループを内包しています。このうち膠原病感染症内科はかつての宮崎医科大学内科学第二講座の流れを汲み、そして呼吸器内科と脳神経内科はかつての内科学第三講座の流れを汲んでいます。

宮崎大学医学部の前身である宮崎医科大学は1974年に開学し、内科学第二講座は1975年、内科学第三講座は1977年に開設されました。内科学第二講座には肝臓・消化器グループ、血液グループ、膠原病・呼吸器・感染症グループがあり、内科学第三講座には神経グループ、呼吸器グループ、内分泌・代謝・糖尿病グループがあり、それぞれ診療、研究、教育を展開していました。

2003年には宮崎大学と統合し、宮崎医科大学は宮崎大学医学部となりました。2006年に医学科講座の改組があり、“内科学第二講座”や“内科学第三講座”という名称は廃され、大きく“内科学”という講座になります。この時に内科学第二講座から内科学講座消化器血液学分野(下田和哉教授)と内科学講座免疫感染病態学分野(岡山昭彦教授)という2つの分野に枝分れした形となり、免疫感染病態学分野はまた臨床検査医学講座(2006年をもって廃止)の役割も継承することになります。内科学第三講座は、そのまま内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野として再スタートを切ります(中里雅光教授)。実はこの時点では医学部附属病院の診療科名は、『第2内科』、『第3内科』、『膠原病感染症内科』であり、いわゆるナンバー内科と臓器別内科の表記が併存するという少々“いびつ”な状態になっていました。

そして2017年に、いよいよ附属病院の標榜が、『膠原病感染症内科』、『神経内科』、『呼吸器内科』、『内分泌・代謝・糖尿病内科』というように改まります。完全な臓器別内科の表記です(ほかに血液内科、循環器内科、腎臓内科、肝臓内科、消化器内科あり。計9診療科)。病棟は『膠原病感染症内科』が5階東病棟、『神経内科』、『呼吸器内科』、『内分泌・代謝・糖尿病内科』がそれぞれ6階西病棟を使用しました。これはそのまま第2内科、第3内科時代からの名残です。

2021年4月に宮崎大学医学部内科学講座はさらに大変革を迎え、神経呼吸内分泌代謝学分野から内分泌・代謝・糖尿病内科が離れ(→血液内科と統合)、呼吸器内科と脳神経内科と膠原病感染症内科が合併し、ここに新しく内科学講座呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野が誕生いたしました。

2021年5月に宮崎泰可教授が着任され、呼吸器内科、膠原病感染症内科、脳神経内科という3つの診療体制と、新たな研究、教育体制を敷いて、第一歩を踏み出しました。

(文責:宮内 俊一)