お知らせ・活動報告

Increasing baseline aortic valve peak flow velocity is associated with progression of aortic valve stenosis in osteoporosis patients—a possible link to low vitamin D status


本論文は、ビスホスホネート製剤を服用する10名の骨粗鬆症患者の大動脈弁の形態・機能を2年間にわたり経時的に調べたものです。骨粗鬆症患者にすでに大動脈弁硬化・狭窄症が存在すると進行性で、カルシウム・リン代謝に関与する様々な分子が活性化することを見出しました。特に、ビタミンD不足・欠乏状態は大動脈弁狭窄の重症度と関連していました。少数例での検討でしたが、加齢に関連する疾患を考える上で、「骨-心血管」間のシグナル・クロストークを考える必要性があり、また、診療・研究で他科連携の重要性を学んだ研究となりました。高齢者にどれほどビタミンD不足・欠乏があるか、ビタミンD不足・欠乏が循環器疾患の発症と関連するかはこれからの課題です。

https://doi.org/10.1007/s11657-023-01339-2


2023.10.25. お知らせ・活動報告