企業訪問記

企業訪問記⑪~国際福祉機器展に参加しました~


2022年10月5~6日の2日間、国際福祉機器展H.C.R.2022へ参加した。久しぶりの東京出張であった。まだまだコロナ禍での開催であり、込み合う会場や電車での移動は大変緊張した。

東京ビッグサイトは大変立派な会場で広く、一日歩数は1万歩を超えた。出展者、行政、製造業者、医療者、障害者とその家族、学生と思われる若者等、多くの人々がそれぞれの目的を持って来場していたように思う。リハビリ・介護予防機器、日常生活支援用品など数多くの展示があった。また、介護、福祉に関する講演やプレゼンテーションがあった。宮崎県からは5社(サンプラス㈱、三和ニューテック㈱、㈱昭和、よしたに産業、吉玉精鍍㈱)が出展した。

福祉・介護分野の機器は、利用者の日常生活での不便さや各人の障害の程度により異なる仕様が必要だと感じた。

特に記憶に残ったのは車椅子利用者のための小型自動車で、駐車場の広さを気にせずに駐車でき、車椅子を簡単に収納できた。また、階段を自由に昇降できる車椅子の紹介があり、技術の進歩に驚いた。また、ICTを活用した「見守りシステム」に関する多くの企業から展示、AI技術を利用したヒト型小型ロボットに関心があった。高齢者数が増える一方で介護従事者は不足するため、介護者や家族の負担を軽減できるような取り組みが進んでいることを知った。近い将来、ロボットが家族の一員になる日が来るかもしれない。カラオケや歯磨きで良く知られる企業からも福祉・介護機器の紹介があった。楽しみながら体操してフレイルを予防し認知機能を維持するなど、この分野はビジネス・チャンスを見出し得るだろう。

介護・福祉機器ユーザーの気づきが、「ものづくり」の種となる可能性がある。

国際福祉機器展ホームページ ▶ https://hcr.or.jp/


2022.10.07. 企業訪問記