企業訪問記

企業訪問記④~大分県視察訪問~


2022年6月1日から2日間、宮崎県庁職員と大分県を訪問しました。

大分県は、地理的には隣県ですが、宮崎―大分間は「特急にちりん6号」で3時間以上要する遠い隣県です。お昼は、キッチン丸山でとり天定食を舌鼓後、早速、大分県庁職員に同行してもらい、「ヘルメット潜水株式会社」を訪問しました。国東市にあります。廃校を利用した会社で、ウェットスーツ素材を多岐にわたる医療・介護用の製品に応用し、制作、販売している会社です。社長さんは、医療・介護現場へ自ら足を運びニーズを収集すること、出来るだけ早く試作品を現場へ届けること、病院や介護施設と一緒にものづくりに取り組む異業種間の連携の重要性を教えて下さいました。

ヘルメット潜水株式会社

その後、大分市内の医療機器の常設展示スペースを見学しました。大分県内で制作された医療機器が展示され、手に取って見ることが出来ます。大分県内で制作された医療機器の購入費用を補助するなど、行政が医療機器の開発に積極的に取り組む姿勢は大変勉強になりました。

メディバレおおいた
展示スペース見学の様子

2日目は、「太陽の家」に伺いました。同社会福祉法人は障害があっても一市民として社会に貢献することを理念とし、創設者 中村 裕医師の情熱(世に心身障害者はあっても仕事に障害はあり得ない)が周囲の人々の心を動かし、日本での障害者の社会参加を推進しました。オムロン、ソニー、ホンダ技研等の名立たる会社が共同出資しています。併設の「太陽ミュージアム」は太陽の家の理念や歴史を理解することが出来ます。皆様も機会がございましたら訪れてみると良いでしょう。

社会福祉法人 太陽の家

太陽ミュージアム
飾られている手形アート
ミュージアム内の様子

午後、訪問した大分大学臨床医工学センター 穴井先生から医療現場からのニーズ発掘には、県や企業と横のつながりを重視し、異業種間で対等な立場で助け合ってものづくりに取り組むことが重要であるとご教授頂きました。「普段の業務で困っていること」、「これがあると便利なもの」、分野を問わずニーズを探し、そしてそのニーズを分析することが必要です。

大分大学医学部附属臨床医工学センター


2022.06.03. 企業訪問記