ミャンマー砒素検診
2017年09月13日
2017年9月3日から10日にかけて、昨年に引き続き今年もミャンマー国の砒素検診に参加しました。ミャンマー国エーヤワディー州タバン村の周辺は低濃度砒素汚染(50-200ug/L)の井戸が広がっている地域で、人の交通が少なく、飲料水が井戸水もしくは雨水に限定されており、そのような村に砒素検診に訪れました。
成田から空路で7時間かけて、ミャンマー最大の都市ヤンゴンに到着。ヤンゴンでは打ち合わせを含めたミーティングがありました。
ヤンゴンから車で6時間でパテインに到着。パテイン大学のご厚意により大学の宿泊施設を拠点に活動しました。
検診当日は早朝からバスで出発し、1時間異動したタバンの村で、船に乗り換えます。
船での異動は爽快です。
1時間も船に揺られると、昨年も訪れたコンタンジー村に到着です。
現地の小学校を借りて、検診しました。2回目とあって、流れは順調です。横に立っているのは通訳のキョゾさんです。
翌日はタンジンラ村です。
タバンから船で2時間半の船旅です。まだ、余裕があります。
検診は寺院の中。すぐに危機感を感じるほどの暑さです。
気温40度の中で、もくもくと検診が続きます。終了後、軽い熱中症になりました。
ミャンマーの若手医師、ミュッ先生とミョー先生が、とても献身的に働いてくれました。ありがとうございました。今回のプロジェクト全体の検診の大部分は、この2人の先生のようなミャンマーの若手医師によって実施されています。宮崎大学サイドは、企画と指導がメインです。
最後にちょっとだけミャンマー料理の紹介です。東南アジアの料理の中では辛さは控えめです。
左はパテイン大学の横の食堂でいただいたモヒンガーです。コメから作った麺にいろいろとトッピングします。右はライムの葉に辛いペーストをつけて食べます。ライムの葉っぱはめまいの改善に有効とのことです。
脂の多い食事が特徴ですが、テンプラがどこにでもあります。右は、とても甘いコーヒーにライムを入れて飲むのがオツです。
ミャンマーの特徴は、人が良いことです。旅行記などにも良くみますが、本当に人が穏やかでお人よしで、犯罪も少ないです。宮崎人に通じるものがあるように感じました。JICAの企画は、今年度で一旦終了となり、来年度以降どのような形になるのかは未定です。なんらかの形でお互いの交流に貢献できればと考えております。
神経内科 望月仁志