本プログラム取り組みの背景


医療の国際化とボーダーレス化



 21 世紀にはいり地球温暖化に伴う疾病構造の変化や、鳥インフルエンザに代表される疾病のボーダレス化が急速に進んでいます。特に、新型インフルエンザのバンデミック(世界的流行)が起これば全世界で最悪1億5000 万人の死者という事態も予測されています。(国連調整官D. ナバロ博士の推計)
 国際社会で日本が果たす役割を考えれば、このような地球規模の感染症対策・医療活動に対応できる人材の育成、とりわけ国際業務を遂行するために必要とされる高度な英語力を備えた医療人の養成は緊急の課題であるといえます。また東南アジアからの看護師就労受入れなど、日本の看護医療をとりまく社会状況も大きく変化しています。これら複合的な医療社会構造の変化に対応するため、本学医学部では長期的な視点から包括的人材育成に取り組んでいます。