初めての英論文、“Optic neuropathy with features suggestive of optic neuritis in cerebrotendious xanthomatosis”が Case Reports in Neurological Medicine にacceptされました。

脳腱黄色腫症(cerebrotendious xanthomatosis; CTX)の眼症状として、若年性白内障や視神経乳頭蒼白などの視神経症をきたすことは知られていますが、今回初めて視神経炎様の症状を呈した症例を経験したためcase reportとして書かせていただきました。

臨床医として普段なかなか執筆する時間がなかったのですが、今回は産休・育休中ということもあり、育児の合間に指導医とメールのやりとりをしながら作成しました。

実際に担当した症例でもあり、最初は意気揚々と取りかかったのですが・・初めての英論文のため書式を調べるところから始まり、考察や論文検索に途方もない時間がかかりました。参考文献や資料で1冊のファイルがパンパンになり、それでも数行書くのに何時間もかかりました。また詳細な情報が求められるため、問診や身体所見など一つ一つ丁寧にとることの大切さにも改めて気付かされました。

苦労し完成させた論文がrejectされた時は心が折れそうになりましたが、指導医の多大なバックアップもあり、Major reviseからacceptして頂くことができました。

自分の子ども以上に難産だった英論文ですが、いざpubmedに自分の名前が載るとなると、なんとも感慨深い気持ちです。この貴重な経験を今後に生かしていきたいと思います。

 

最後に、論文を執筆するにあたってご指導頂いた先生方に心より御礼申し上げます。

 

Miyuki Miyamoto, Nobuyuki Ishii, Hitoshi Mochizuki, et al., “Optic Neuropathy with Features Suggestive of Optic Neuritis in Cerebrotendinous Xanthomatosis,” Case Reports in Neurological Medicine, vol. 2019, Article ID 2576826, 4 pages, 2019. https://doi.org/10.1155/2019/2576826.