杉山です。

5月29日から6月1日に東京国際フォーラムで開催された第65回日本神経学会学術大会で、当科からは宮本先生、中里先生、私が発表してきました。宮本先生は「当院で経験した体位性頻脈症候群(POTS)4例の臨床的検討」というタイトルで、POTSでは脳脊髄液漏出症だけでなく、月経困難症なども併発している症例が多い傾向があるという報告をしました。中里先生の発表は‘’Anamorelin attenuates motor deficit in experimental autoimmune encephalomyelitis in mice’’というタイトルで、継続的に行っている基礎研究の内容を発表しました。実験的に自己免疫性脊髄炎を起こしたマウスを用いて、多発性硬化症の治療を検討した研究の報告です。私は、教育コース「基礎研究は楽しいよ!脳神経内科医のベンチワーク入門」にて「臨床医にとっての基礎研究のやりがい」について発表しました。私が大学院時代に経験した山あり谷ありの研究生活をお話しました。

神経学会学術大会は脳神経内科の中では最も大きな学会なので、非常に賑やかで楽しい雰囲気ですし、普段は中々会えない先生たちともお会いできる貴重な機会です。来年もみんなで参加したいと思います。