(修士)生命倫理コーディネーターコース
人材養成
本コースでは、先端研究や臨床研究に対応できる研究倫理のみならず、臨床倫理の課題にも対応するために共通基盤として必要とされる「生命倫理」に関する専門的トレーニングを教授し、最新の医事関連法や省庁の倫理指針、関連諸学会の倫理ガイドライン等に精通し、それらを迅速に研究の現場、臨床の現場へフィードバックするための知識と能力を身に付けた人材を養成する。
人材需要の見通し
本コースの修了者は、「臨床研究支援センター」等の専門職員として就労することが可能となる。医科学的知識のみならず、法的・倫理的知識に精通した「臨床倫理コーディネーター」として病棟スタッフをバックアップする倫理的支援体制の中心的人材となり、病院機能評価においても求められている「臨床倫理委員会」等を運営するコア・メンバーとして活躍することも期待される。
学位の名称
「生命倫理コーディネーターコース」は、生命科学や医療における倫理コンサルトに関する基礎知識と専門的スキルを修得することを目的とする。希少性のある専門職業人として今後の社会ニーズが期待される専門知識と能力を修得することが可能となる。
【学位】修士(医科学)
教育プログラム
本コースは、先端研究や臨床研究における倫理ガバナンス、並びに臨床現場における倫理支援を担いうる人材育成を目的とした教育プログラムであり、「生命倫理」に精通したコーディネーターとしてのコミュニケーション能力の修得を目指している。そのため、まず共通科目において生命倫理及び基礎医学に関する知識を修得した上で、研究基盤選択共通科目においても、医療関連法規を必修とし、研究倫理・臨床倫理領域における最新の法律や倫理指針に精通させ、臨床研究の倫理性を判断する上で基礎的知識として不可欠な社会環境疫学・医療統計学も必修とする。そして、演習では、さらに専門的に倫理学的方法論、倫理的推論のプロセス、並びに倫理コンサルテーションのスキルを教授し、生命倫理コーディネーター研究では、生命倫理領域における研究テーマを課し、修士論文作成のための研究指導を行う。
講座分野及び代表教員
所属講座分野等 | 代表教員 |
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社会医学講座生命・医療倫理学分野 | 板井孝一郎 |
社会医学講座研究の倫理と政策学分野 | 岩江荘介 |