研究科案内
研究科長挨拶
近年、感染症の蔓延、気候変動、食糧供給の問題など、地球規模で生命現象に関わる問題が噴出しています。一方、個人のレベルでも、がん、難病、加齢に伴う心身機能の低下など、克服すべき課題が山積しています。2010年4月、宮崎大学医学獣医学総合研究科は、従来の枠組みを超えて、日本で初めて医学と獣医学が融合した研究科として発足しました。
本研究科では、概念や研究手法が共通しながらも異なった視点を持つ医学系と獣医学系教員が共同して大学院生の研究指導をおこなうことで新規性の高い研究をすすめ、生命現象や人間活動を深く理解した、医師、獣医師、研究者を育成しています。学生は教員とともに基礎研究や臨床研究に従事し、研究をすすめ論文をまとめる過程で、科学的な思考方法、現実的な実行方法を身につけていきます。論文はもちろん身近な人だけが読むものではなく、世界に向けて発信するものです。自分が見つけた新しい事実、自分が見つけた新しい答えを世界の人に知ってもらうのは、他に比較のしようがないほどの喜びをもたらしてくれます。
わたくしたち医学獣医学総合研究科には、多くの社会人大学院生、外国人留学生が在籍し、日夜研究に励んでいます。研究科の教職員は、学生のみなさんが多様性の高い環境で経験を積み、修了した後により充実した人生を送れるよう全力でサポートしています。
さあ、あなたもこの光と命のあふれる地で、楽しい研究を始めましょう。
医学獣医学総合研究科長
丸山治彦