河上先生の論文がEndoscopy E-VideosにAcceptされました!!
研究・業績紹介
Title:A novel 6 Fr inside biliary stent system for perihilar biliary drainage
Author:Hiroshi Kawakami, Naomi Uchiyama, Hiroshi Hatada
Insideステントの有用性が本邦から報告されていますが、時に留置時の迷入が問題として感じていました。そこで、1年以上前から肝門部領域胆管狭窄に対する細径insideステントについて構想を練りながら、コンセプト策定をMKコンサルティングの覚野様と行いました。その後、製造業者の担当者の方と意見を擦り合わせながら、2024年10月には大まかに形にすることができました。この度、完成に漕ぎつけるとともに、2025年11月にはオリンパスからX-FLEXステントとして発売が決定しています。6Frですので、処置用十二指腸内視鏡を用いることで、鉗子口を介して2本の同時留置が可能です。また、高度胆管狭窄に対する追加留置なども可能となることを経験できると思います。X-FLEXステントはインナーカテーテルが3Frであり、ステント本体との段差が少ないことも特長です。これまでの経験では、ERCPカテーテルが通過困難なような高度狭窄に対しても、6FrのX-FLEXステントの留置が可能となる例を経験しています。また、X-FLEXステント留置によるbougie効果も得られています。発売に先立って論文化していましたが、top journalへのacceptは大変有難く、関係者の方々に厚く御礼申し上げます。また、私にとっては、貴重な誕生日プレゼントになりました。今後も日常診療に役立つような処置具を開発していきたいと思います。
河上 洋

